漢方薬に代わる新しい子宮内膜症の治療法を探し求めて5種類の薬草にたどり着いた
私は約30年にわたり、女性の四大疾患といわれる子宮内膜症、子宮腺筋症、多嚢胞性卵巣症候群、月経前症候群(PMS)に悩む患者さんと向き合ってきました。特に、子宮内膜症と、私が子宮内膜症の一つと考えている子宮腺筋症を発症し、月経(生理)時の激痛に苦しむ女性は数千人診てきました。
子宮内膜症と子宮腺筋症は、子宮内膜やその類似組織が本来あるべき場所以外にできてしまう疾患です。月経のたびに激しい月経痛に襲われて、中には気絶してしまうほどの痛みに苦しんでいる患者さんもいます。
卵巣で子宮内膜症が発症すると、進行とともに出血した血液がたまって卵巣チョコレート嚢胞を引き起こします。チョコレート嚢胞は、卵巣がんの発症率を高めることで知られています。子宮内膜症は、がんのリスクも高める怖い病気なのです。
私は、女性の四大疾患に苦しむ患者さんに、厳選された五種類の薬草を発酵・焙煎した「台湾のハーブ」をおすすめしています。特に、子宮内膜症や子宮腺筋症の患者さんは、台湾のハーブで症状が劇的に改善する例が多いと感じています。
西洋医学の治療法ではなかなか改善が望めない子宮内膜症に対して、かつて私は漢方の有効性に注目しました。漢方療法は子宮内膜症の一般的な治療として行われるホルモン療法に比べて、患者さんへの負担が格段に少ないからです。しかしながら、漢方療法は効果の個人差が大きいという問題がありました。
「子宮内膜症の患者さんを救いたい」と、漢方療法以外の解決策を探しつづけた私は、日本や中国などにある生薬に注目。膨大な文献などのデータから、子宮内膜症に効果的な生薬を探した結果たどり着いたのが、私が台湾のハーブと呼ぶ薬草だったのです。
台湾のハーブに含まれる薬草は、台湾の山地に自生する、アメリカセンダン草、ミカンの粉末、ノミノフスマ、ヨルガオの芽、ジシバリの五つです。現地では宝物のように育てられている五種類の薬草を独自の技術で発酵・焙煎し、低分子加工しています。
台湾のハーブを使った子宮内膜症の改善率は8割以上で月経痛の消失や妊娠の例もある
台湾のハーブは、台湾では古くから更年期障害や冷え症、月経不順といった、女性を悩ませる症状の対策に活用されてきました。不妊症にも用いられていることから「子宝の薬草」とも呼ばれているそうです。
台湾のハーブの学術資料を読んだ私は、驚くべきデータの数々に目がくぎづけになりました。すぐに台湾を訪れて薬草を栽培している畑や加工工場を見学。女性疾患への有効性を確信した私は、複数の研究者と共同で研究を重ね、台湾のハーブの質を高めることに成功したのです。
台湾のハーブの原料である5種類の薬草には、血流改善作用や女性ホルモン調整作用などの薬効があると考えられています。一つひとつの薬草に突出した薬効はありませんが、黄金比ともいえる絶妙な配合比率と独自の加工技術によって、子宮内膜症に絶大な効果を発揮すると考えています。
私はこれまで、クリニックに来られた5000人以上の患者さんに、台湾のハーブを試してもらっています。子宮内膜症の患者さんには、8割以上の効果があると実感しています。
私のもとには、台湾のハーブを試した患者さんから「長年苦しんだ子宮内膜症の痛みが治まった」「生まれて初めて痛みのない月経を経験できた」といった喜びの声が届いています。その他にも、願っていた妊娠をかなえた女性がいるなど、台湾のハーブは専門医の私でも驚くほどの効果を発揮しています。
台湾のハーブで痛みや数値が徐々に改善し研究結果は子宮内膜症の学会で注目を集めた
厳選された5種類の薬草を独自の技術で発酵・焙煎し、低分子加工した台湾のハーブは、子宮内膜症の患者さんにとって救世主といえる健康食品です。子宮内膜症の患者さんにとってなによりもつらい症状が〝痛み〟です。痛みの種類は月経(生理)痛、腰痛、排便・排尿痛、性交痛などが挙げられます。最も多い痛みが月経痛で、患者さんの中には「死んでしまいたくなるほどの痛み」とたとえる女性もいるほどです。
台湾のハーブに最も期待できるのは、痛みの軽減です。私は、台湾のハーブで月経痛を軽減できることを臨床試験で確認しています。
試験に協力していただいたのは、子宮内膜症の患者さんと卵巣チョコレート嚢胞の患者さん、二つを合併している患者さんを合わせた計20人(年齢は22~45歳)です。20人の患者さんには、6ヵ月間にわたって台湾のハーブを一日8~12粒を目安に試してもらい、経過を観察しました。
台湾のハーブを試して1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後に痛みの程度を報告してもらった結果、患者さんたちの痛みが徐々に軽減していることが分かりました。驚くべきことに、台湾のハーブを試して6ヵ月後には、月経前の1~2日、月経中の1~2日、月経中の3~4日のいずれも痛みが半減していたのです。さらに、患者さんのCA‐125(腫瘍マーカーの一つ。基準値は35以下)の数値も有意に低下していました。
私は、この結果を子宮内膜症・子宮腺筋症の学術団体であるエンドメトリオーシス研究会(現・日本エンドメトリオーシス学会)で発表しました。台湾のハーブを使った試験結果は高く評価され、優れた研究として学会から表彰されました。
患者さんから改善報告があったのは、子宮内膜症の痛みだけではありません。腰痛や女性に多い頭痛、めまい、吐き気がらくになったという例も数多く届いています。過多月経が改善して経血量が減ったり、月経の周期が正常になったりして喜ばれている女性も少なくありません。その他にも、子宮腺筋症や多嚢胞性卵巣症候群、月経前症候群(PMS)の患者さんから数多くの喜びの声が届いています。
月経前症候群は、月経前に起こるさまざまな不快症状のことです。気分が落ち込みやすい、怒りやすくなるといった、精神的に不安定な状態になることが主な症状で、乳房の張りや頭痛、むくみ、過食などの症状を伴うことも少なくありません。
月経前症候群の患者さんに台湾のハーブを試してもらったところ、多くの患者さんが半年以内に症状がらくになったことを実感しています。およそ9割の確率で患者さんの症状が改善しています。
台湾のハーブは子宮腺筋症にも有効で大学で行われた実験で改善率9割を実証
台湾のハーブは、子宮内膜症と同じように苦しんでいる患者さんが多い、子宮腺筋症にも優れた効果を発揮します。子宮内膜の組織が子宮以外の場所で作られる子宮内膜症に対し、子宮腺筋症は子宮を形成する筋層の中に子宮内膜の組織が入り込む疾患です。子宮筋層の中で子宮内膜の組織が増殖・出血を繰り返すため、子宮がどんどん膨らんでしまいます。子宮腺筋症の患者さんも、子宮内膜症と同じように激しい痛みに悩まされます。
一般的に、子宮内膜症と子宮腺筋症はまったく別の疾患と考えられています。しかし、子宮内膜の組織が本来あるべきでない場所にできるという類似点から、私は子宮腺筋症も子宮内膜症の一つと考えています。
台湾のハーブによる子宮腺筋症の改善効果は、東京大学や東京医科歯科大学と共同で行った動物実験でも確認されています。子宮腺筋症を発生しやすい状態にしたマウスを、まずは台湾のハーブを与えた状態で飼育。その後、二つのグループに分け、一方には台湾のハーブを混ぜたエサを与えつづけ、もう一方には台湾のハーブを与えずに飼育しました。
約2ヵ月後、マウスの子宮の状態を確認したところ、台湾のハーブを与えなかったグループは14匹すべてのマウスで子宮腺筋症が発症していたのに対し、台湾のハーブを与えつづけたグループは、12匹のうち発症したのが1匹だけだったのです。台湾のハーブによって子宮腺筋症の発症を抑えることが期待できます。
最後に、台湾のハーブで子宮内膜症が改善した患者さんの例をご紹介しましょう。
Aさん(33歳)は、月経痛がだんだん強くなり、ついに仕事ができなくなって近所の婦人科病院を受診しました。子宮内膜症と診断されたものの理解のある医師に出会えず、病院を転々としたAさんは最後の望みを私のクリニックに託して来院されました。
私は、Aさんの経過をていねいに聞いた後、台湾のハーブを少しずつ飲むことをおすすめしました。Aさんは、1日2粒から飲みはじめて最終的には1日6粒を、痛みが強いときは七粒を飲むようにしたそうです。
すると、Aさんは次の月経から痛みの軽減を実感。最もひどいときを10とすると、痛みの程度が2まで和らぎ、1年後には子宮内膜症が縮小していることも分かったのです。
子宮内膜症をはじめ、多くの女性疾患に対して優れた改善効果が期待できる台湾のハーブですが、多くとりすぎると軟便や下痢を起こすことがあります。飲みつづけて体が慣れてくると、軟便や下痢の症状が起こりにくくなりますが、最初は一粒から飲みはじめて、様子を見ながら徐々に量を増やしていくといいでしょう。子宮内膜症の痛みをはじめ、女性ならではの疾患に苦しんでいる多くの方に試していただきたいと思っています。