「鏡像」と「遠近法」の要素を組み込んだ「湖面の城クイズ」

湖面の城クイズ　答え

3つ

丸で囲んだ3ヵ所が誤りです。湖に映っている「鏡像」の要素と、遠近法による「拡大・縮小」という要素を考慮したら、答えにたどりつきやすいかもしれません。

［あさだ・たかし］——筑波大学名誉教授。1982年、東京医科歯科大学医学部卒業。同大学神経科、山梨医科大学精神神経科講師、筑波大学精神神経科学教授などを経て現職。数々の認知症の実態調査に関わった経験をもとに、認知症の前段階からの予防・治療を提案している。著書に『その症状って、本当に認知症？』（法研）など多数。

さて、正解は「太陽と雲」「飛行機」「船」の三つです。拡大・縮小のゆがみが少なく、実像と鏡像の印象が近い船の絵は分かりやすいかもしれません。ほかの二つは、周囲のイラストから「浮いて見える」ことができれば正解に近づいたことでしょう。今回の問題を見た後に逆さ富士の絵を見れば、線対称で描かれる像の美しさを新鮮に感じられるかもしれません。

頭を柔らかく、かつ理論的にも鍛えたいという狙いから今回の二つの要素を盛り込みました。答えにたどりつかなかったとしても、「答えを探す中でまごついた」「問題に集中して取り組めた」という人は、脳に刺激が与えられているので、ブレインエクササイズの成果があったといえるでしょう。