松本有記クリニック院長 松本 有記
私のクリニックでは、来院される患者さんに、私が考案したメディカルストレッチを指導しています。ストレッチによって体の柔軟性を取り戻すことは、さまざまな病気の予防や改善に役立ちます。
長年、慢性腎臓病の患者さんは運動を控えるべきといわれてきましたが、最近の研究から、軽い運動が腎機能を維持するために役立つことが分かってきています。
慢性腎臓病の患者さんは血流が悪くなっています。足のむくみにも悩まされやすい慢性腎臓病の患者さんは、心臓から下半身に届けられた血液を再び戻すためのポンプの役割を果たす「足」を動かすストレッチがおすすめです。足を動かし、しなやかな筋肉をつけることは全身の血流改善につながります。
体の側面など、ふだんあまり使わない部分を動かすと、全身をバランスよくほぐせます。今回は、取り組みやすい四つのストレッチをご紹介します。