メモリークリニックお茶の水理事長 朝田 隆
人生100年時代において、脳と体の健康維持は欠かせません。今回は、「ドクター朝田のブレインエクササイズ!」の最終回。毎号お読みいただいた読者の皆さんへ、感謝の気持ちを込めて出題します。注意力と想像力を駆使しながら、全力で取り組んでみましょう。
鏡像の問題を解くには注意力のみならず視空間における比較力も必要になる
約4年にわたって連載した「ドクター朝田のブレインエクササイズ!」は、今月号が最終回となります。これまで約50回にわたり、皆さんの脳を刺激して柔軟な発想を導くためにイラストを駆使した脳のトレーニングを出題してきました。脳の専門家として考案した脳のエクササイズを通して皆さんの知的好奇心を刺激できていたら、出題者として大きな喜びです。
では、最終回の問題です。図をご覧ください。鏡と接した図形と映った像を組み合わせると一つの文字になります。鏡に接していない図形として、「N」と「K」の文字があることが分かります。つまり、答えがアルファベットの単語になることが推測できるでしょう。
鏡に接している図形がアルファベットならば、この連載で何度も登場した「鏡像」の問題の解き方が応用できます。鏡像の問題を解くポイントは、「鏡像が実物と線対称に映る」ことを認識できるかどうかです。鏡像の状態から正しい文字や図形を導き出すためには、注意力はもちろんのこと、視空間における比較力などが必要になるでしょう。
難しければ、図形の鏡像を想像しながら、実際に鏡の部分に書き込んでみてください。あらためて見ると、左右対称の形になったアルファベットができるはずです。
鏡像文字クイズ
答えは次ページです。