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生きる喜びや夢、希望をみんなで分かち合おう!

杉浦貴之の「治す力は自分の中にある!」
ミスター・メッセンジャー 杉浦 貴之

[すぎうら・たかゆき]——1971年、愛知県生まれ。28歳のときに腎臓がんを発症し、両親には余命半年、2年後の生存率0%と告げられ手術を受ける。以後、『メッセンジャー』編集長兼シンガーソングランナーとして精力的に活動中!

6月26日、岐阜県にある「リボーン洞戸ほらど」で、サイモントン療法・認定カウンセラーの玉田たまだまゆさんとのコラボセミナーを開催しました。テーマは『治癒ちゆ力とこころの在り方の関係』。病気や自己治癒力、治療に対して持っている思いが、治療結果や治癒の過程に影響を与えるという内容です。

今回は「喜び」に焦点を当てたセミナーでした。来ていただいたお客さんに各自それぞれの「喜びリスト」を作ってもらった後、未来のイメージ瞑想めいそうをしながら発表し、みんなで祝い合いました。大切なのは、治療中の身であっても毎日の中に喜びを見いだし、心の中の湖を喜びで満たしておくこと。あなた自身は価値のある存在。だからこそ、心おきなく治っていい。その上で、未来の喜びを先取りして祝うことが、生きる力を引き出してくれると思うのです。

私自身、「がんになってよかった」とは一生いいませんが、「よかったこと」を探せばたくさんあります。その一つが、喜びを感じる自分を許したことです。玉田さんいわく、生きる喜びや生きがいがしっかり育つと、治癒がスムーズにいくように感じるとのことです。

セミナーで、玉田さんは瞑想についてこう話されました。

「瞑想中は潜在意識の蓋が開いているときです。ですから、瞑想をして自分の制限を外せれば、ほんとうにしたいことが湧き上がってくるのです」と。

例えば、病院で治療を受けていても、代替療法に取り組んでいても、その目的が単に治すことではなく、夢をかなえるためだと思えば、治療へのモチベーションが上がり、がん治療の効果も高まるような気がします。私の場合、がん患者さんに「病気を治すことだけが人生の目的じゃない」ということを伝えて、元気で喜びあふれる未来の自分を見ていこうと投げかけて始めたのが「がんサバイバーホノルルマラソン」なんです。

翌6月27日に愛知県岡崎おかざき市で行われた「杉浦貴之スペシャルライブ」のオープニングでは、二人のがん患者さんに歌ってもらいました。

そのうちの一人であるMさんは、歌うのが大好きだけど、人前で歌うことには二の足を踏んできました。しかし、私のライブで何人ものチャレンジャーがデビューするのを見て、思い切って一歩を踏み出してくれたのです。

♪夢は未来の現実 ありありと描け 人生見切り発車 
ダメもとでいいさ そうさ
いま 走りだせ~!♪
(『Dear children』より)

2019年6月27日に開催された「杉浦貴之スペシャルライブ」では、参加者全員で夢や喜びを分かち合った

私が作ったこの歌詞に励まされたというMさんは、見切り発車で歌うことを決意。Mさんの歌は、見切り発車どころか、すばらしい歌声で、会場はもう涙、涙でした。

Mさんの親友のKさんは、岡村孝子おかむらたかこさんの『夢をあきらめないで』を歌いました。Kさんは、2018年1月に私に「ずっと目を背けていた、大好きな短歌にもう一度向き合う。そして、一冊の歌集にまとめて出版したい」という夢を語ってくれました。

すると驚いたことに、その会場が歌集出版記念パーティーの場となったんです。みんなで「おめでとう、おめでとう!」と声をかけ、お花まで用意してお祝いしました。

そして2018年6月、現代歌人の登竜門の一つとされる現代短歌社賞に応募。なんと、Kさんはブランクをものともせず、現代短歌の世界で活躍中の20~30代の新鋭歌人が受賞されていく中で、第4位に入賞されたのです。来月にはKさんの歌集が出版されることになったそうです。ほんとうにおめでとうございます。

希望、生きる喜び、夢をみんなで分かち合いましょう!

杉浦貴之 | 「命はやわじゃない」、がん・余命半年から19年を経過し、ますます元気になった男が伝えるメッセージ
杉浦貴之「がん余命半年から16年目を迎えて」 マガジンと歌とRUNで伝える「命のメッセンジャー」
この記事は「健康365」2019年10月号に掲載されています。