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磁気の力で痛みが治るってホント?

健康常識のウソ・ホント[365調査隊が徹底検証!]

365調査隊

生活の質(QOL)を大きく左右する慢性的な痛み。痛みを抑える手段として家庭用磁気治療器がよく知られていますが、新たな手段として交番磁界こうばんじかい治療器が注目を集めています。「aitエイト」という交番磁界治療器について、調査隊が真相に迫ります。

交番磁界治療器で疼痛やうつ病が改善

慢性的な肩こりや古傷など、年齢を重ねると体のあちこちに痛みを覚えるもの。ケガなどの外傷であれば、時間とともにするのでしょうが、この手の痛みはそうもいかず、だましだまし症状と付き合っていくしかないと、諦めている人も多いのではないでしょうか。

痛みを抑える手段の1つとして、永久磁石を肩などに貼る家庭用磁気治療器がよく知られています。磁気で痛みを抑えるしくみですが、効果があるのか懐疑的な人も多いでしょう。

そこで詳しく調べてみると、磁界照射治療という、磁界の力で神経を刺激し、体の機能回復を促す手法を見つけました。「aitエイト」という交番磁界こうばんじかい治療器を開発し、まんせいとうつうせんきんつうしょうなどの治療に取り組んでいる、おかひろし先生(日本橋にほんばしリウマチ・ペインクリニック院長)に話を伺いました。

「一般的な家庭用磁気治療器の磁気は、血流改善効果が認められているのは事実です。しかし、疼痛抑制効果がないため、主には健康器具として使用されているのが現状です」

では、岡先生が手掛ける「ait」はどのようなしくみで治療効果を得ているのでしょうか。

「磁界には静磁界と交番磁界があります。静磁界とは、極性に変化のない一定の磁界のことです。一方、交番磁界とは、時間とともに強さや方向が変化する磁界を指しています。『ait』は微弱な2種類の交番磁界によって、脳の神経に刺激を伝えて痛みの伝達を抑制する神経系に働きかけることで症状が緩和します」

なお、家庭用磁気治療器などに見られる永久磁石の磁気(静磁界)刺激は、強さと方向が一定であるために細胞が慣れやすく、時間の経過とともに効果が薄まる傾向があるのだそう。一方、「ait」が利用する2種類の交番磁界は、強さと方向がランダムに変わるために細胞が慣れにくく、長期の使用でも効果が低下しにくいメリットがあるのだと岡先生は語ります。

「実際、すでに『ait』を使った治療例がたくさん存在しているんです。例えば、18週にわたって交番磁界を照射しつづけたことで、線維筋痛症の痛みが0ゼロになった方や、両ひざの関節炎によって人工関節の手術を予定していながら普通に歩けるまでに回復した方もいます」

まさに、知られざる交番磁界の力のたまもの。なお、神経の損傷部位を磁気刺激で活性化させることで、神経再生の治療も可能なのだとか。「ait」は管理医療機器(クラスⅡ)としてすでに国から認可されていますが、今後さまざまな治療に応用されることになりそうです。


365調査隊とは
ちまたにあふれる健康常識の真偽を検証するために編集部員とプロアスリートで健康マニアのライター・友清哲ともきよさとし氏が「365調査隊」を結成! 各分野の専門家を取材して健康常識の真実に迫ります!

岡寛先生が診療されている日本橋リウマチ・ペインクリニックの連絡先は、
〒103-0027 東京都中央区日本橋3丁目8-13華蓮日本橋ビル3階 ☎03-6262-3017です。