丸山
よろずクリニックの院長を務める萬憲彰先生の取材で鳥取市を訪れました。萬先生といえば、親子2代にわたる地域のかかりつけ医として地域密着の医療に従事しながら、「統合腫瘍治療」と呼ぶ独自のがん治療に取り組まれています。萬先生は、「がんの予防・撃退には、私たちの体に備わっている免疫システムを滞りなく機能されることが大切」と提唱し、「免疫サイクル」というキーワードでがん対策の啓発に力を入れているのです。
日々、多くのがん患者さんを診ている萬先生から出た言葉で印象的だったのが、「コロナ禍以降、がん患者さんがとても増えている」という医療現場の実態でした。さらに驚かされたのが、がん患者さんの低年齢化。萬先生いわく、これまでがんにはほとんどかからない20~30代のがん患者さんが増え、中でも40代の働き盛り世代のがん患者さんが急増しているという衝撃の事実でした。がん患者増加の背景にはさまざまな原因が考えられるそうですが、2025年からはどのような状況になっていくのか、自分自身の健康管理も含めて注視していきたいと思います。
取材時の撮影では、萬先生の甘いマスクと力強い目ヂカラに魅了されたカメラマンさんがノリノリの様子。「先生!次はここに立ってください。ポケットに手を入れて、こんなふうに天を仰ぐポーズで…」と、まるでファッション誌のような撮影シーンとなりました。
取材後は、萬先生がクリニックの近くにある施設「WELL BEING GROUP 0」を案内してくださいました。施設内には、最新の水素吸入ができるシステムをはじめ、低酸素トレーニングルーム、ホルミシスルーム、ラドン吸入器などが揃い、体を整えていきます。
その後に見学させていただいたよろずクリニックは、外観とは異なり、患者さんのリラックスにつながるサロンのような雰囲気に改装されていました。見学の仕上げは、先生の趣味であるアメリカ車の見学。車やメカには詳しくないのでその凄さはなんとなくしか分かりませんが(笑)、先生はみずからエンジンをいじるほどのアメ車マニアとか。クリニックから施設、趣味まで、どこを見てもスケールの大きさを感じます。
取材終了後は大雨となり、鳥取砂丘の見学は諦めざるを得ませんでしたが、優しい萬先生は最寄り駅の山陰本線・末恒駅まで送ってくださいました(無人駅でひなびたいい感じ…)。
日帰りの強行軍でしたが、とても充実した鳥取取材になりました。