丸山
奈良県に取材に行った後、そのまま東京に戻るのは惜しいと思い立ち、歴史に触れて帰ることにしました。
奈良といえば京都に並ぶ日本の代表的な古都。歴史遺産の宝庫です。法隆寺や唐招提寺といった世界的に知られる寺社をよそに足を運んだのは平城京跡。「なんとおおきな平城京」と覚えた平城京は、710年(和銅3年)に元明天皇が藤原京から遷都する際に、唐の都・長安を模して造営した都として知られています。東西約4.3キロ、南北約4.8.キロの長方形を碁盤の目状に整然と区切り、東側に外京と呼ばれる区画を加えた平城京の中央にはメインストリートとなる朱雀大路が貫いていました。
朱雀大路の道幅はなんと約84メートル!平城京全体で約10万人が居住していたそうですから、その規模は推して知るべし…といったところです。朱雀大路があったとされる場所に立ちながら、「約1300年前にこの場所に立っていた人たちは、どんな顔でどんな声をしていたのかなあ」と思うだけで楽しくなります。歴史的価値のある名所旧跡は、想像をめぐらすだけで時間が過ぎてしまいますね。
平城宮跡歴史公園内のシンボルとして、圧倒的な存在感を放つ大極殿。法隆寺のように建立当時のままではなく再建されたものとはいえ、古都・奈良の歴史を示すには十分の迫力!
当日は冷たい風が吹いていましたが、抜けるような青空をバックに記念撮影をしました。
奈良には中学校の修学旅行で訪問しているはずなのですが、当時の記憶はあまりありません。年を重ねるにつれて、国家として2000年以上の歴史があるとされる日本の歴史を誇らしく思うようになった私。今後も取材で足を運んだ地域の名所旧跡を積極的に訪れようと思います。