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「動物名前氷クイズ」の複雑な工程で脳を活性化

Dr.朝田のブレインエクササイズ!

動物名前氷クイズ 答え

まずは、正解の動物名に直結しそうなイラストが目に入ると思います。一つ目の動物は、すぐに見つかったのではないでしょうか。

この問題を解く上での脳内作業は、「見当づけ」から始まるかもしれません。皆さんも、解答を考えるより先にまずはペンギンのイラストが目に入り、その後に続けて「ペ」「ン」「ギ」「ン」の文字を探しはじめたと思います。

さて、ここからが問題です。今回のテーマである氷のサイコロは、残念ながらカタカナがそのまま読めるように並べられてはいません。いろいろな角度で転がっているだけではなく、よく見ると、「なりすまし文字」とでも呼ぶような、一見ありそうでありえない字が書かれているのです。

脳の作業としては、まずは見当をつけた動物名ごとに「これかな?」と思う文字を頭の中で思い浮かべること、次に「なりすまし文字」を除いていく流れになります。特に、左右が反転した鏡像になっている文字には注意が必要です。文字という図形を正しく認識する能力が試されます。

続く作業としては、残っている文字の中から動物の名前を探していきます。見当をつけてから文字を見る時と、残された文字から取捨選択を繰り返して動物の名前を探す時とでは違う思考が必要になるので脳にはいい刺激となります。

正解は「ペンギン」と「アザラシ」ですが、今回の問題を簡単に感じた人は多いかもしれません。ただ、答えを見つけるまでに、脳内の思考は複雑な工程をたどっています。なりすまし文字や鏡像に惑わされず、解答に示したカタカナのサイコロを正しく選べたでしょうか?

今回の問題は神経心理学的に見ると、文字から言葉を想起する能力、そしてカタカナ文字の心的回転(メンタルローテーション)がポイントです。専門的には、視覚探索と呼ぶ効率よく文字を選択するための目の動きも求められる問題です。