日本先進医療臨床研究会理事長 小林 平大央
「食卓の安全」を洗い出す! 野菜洗浄剤による発ガン予防の能動的アプローチ

今回は、貝殻焼成カルシウムを用いた野菜洗浄剤(「ミネラルウォッシュ」など)が持つ驚くべき浄化作用と、それが私たちの健康を守る、ひいてはガンのリスクを低減させる可能性についてお話しします。まず、私たちが直視しなければならない現実があります。日本は清潔で安全な国だというイメージが強いですが、農薬の使用量という観点で見ると、世界でもトップクラスの「農薬使用国」であるということです。
農林水産省のデータによれば、主要国の農地面積当たりの農薬使用量比較で、日本の使用量は1㌶当たり11.8㌔㌘とされています。これはアメリカ(2.5㌔㌘)やイギリス(3.6㌔㌘)、ドイツ(4.0㌔㌘)といった欧米諸国と比較して突出して高い数値です。
また、「国産だから安心」という神話は、必ずしも農薬の残留がないことを保証するものではありません。むしろ、湿気が多く害虫が発生しやすい日本の気候風土において、見た目が美しく形の整った野菜を安定供給するためには、多量の農薬散布が必要とされてきた背景があります。
さらに問題となるのは、海外から輸入される果物や野菜です。輸送中のカビや腐敗を防ぐために収穫後に散布される「ポストハーベスト農薬」は栽培中に使用されるものよりも高濃度で残留しやすく、かつてよりその発ガン性や催奇形性が懸念されてきました。
例えば、「イマザリル」「チアベンダゾール(TBZ)」といった薬剤は防カビ剤や殺ダニ剤として広く知られています。輸入かんきつ類によく使用される防カビ剤のイマザリルやチアベンダゾールは、動物実験において発ガン性や遺伝毒性の疑いが指摘されることがある化学物質です。
これらは通常、水洗いだけでは落ちにくい性質を持っています。なぜなら、農薬は雨で流れないように展着剤という油性の糊のような成分を含んでいたり、脂溶性の性質を持っていたりするため、単なる水洗いでは表面を滑り落ちるだけで、完全には除去できないからです。ガンの発生メカニズムの1つとして、化学物質による遺伝子の損傷や慢性的な炎症が挙げられますが、残留農薬を長期間摂取しつづけることは、このリスク要因を自らとり込みつづけることにほかならないのです。
そこで登場するのが、貝殻焼成カルシウムを用いた野菜洗浄剤です。日本先進医療臨床研究会で症例研究を実施している「ミネラルウォッシュ」という野菜洗浄剤は、ホタテやアワビ、アコヤ貝などの天然の貝殻を1200℃という超高温で焼成し、微粉末にしたものです。この製法によって生成される酸化カルシウム(CaO)は、水に溶けることで極めて強いアルカリ性(㏗12~13程度)を示します。この強アルカリ性が農薬除去のカギとなります。
実際に、水道水による洗浄とミネラルウォッシュによる洗浄の比較実験において、その効果は視覚的にも確認されています。トマトなどを洗浄液に浸すと水が黄色く濁り、油膜のようなものが浮いてくることがありますが、これはまさに展着剤や農薬、酸化したワックスなどが剥がれ落ちた証拠といえます。
発ガン性物質を体内に入れないこと、これがガン予防の第一歩であり、最大の防御策です。その意味で、イマザリルやチアベンダゾールといった懸念物質をここまで劇的に除去できる野菜洗浄剤の存在は、現代の食生活において非常に大きな意義を持ちます。
ミネラルウォッシュの効果は農薬の除去だけにとどまりません。ガン予防の観点からは「免疫力の維持」も重要なテーマですが、食中毒菌などの有害な微生物は免疫システムに負担をかけ、健康を損なう要因となります。
一般財団法人日本食品分析センターの試験結果によると、この貝殻焼成カルシウム水溶液は、大腸菌(O157)、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオといった主要な食中毒原因菌に対し、極めて高い殺菌効果を発揮することが証明されています。試験データでは、開始時に数万から数10万個あったこれらの菌が、洗浄液に接触してわずか五分後には「検出せず(10個未満)」というレベルまで死滅しています。また、病院内感染などで問題となるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)や緑膿菌に対しても、同様に強力な殺菌効果が確認されています。

さらに、見逃せない効果として、ミネラルウォッシュには「鮮度保持効果」があります。試験データによれば、ミネラルウォッシュの溶液に食材を浸すことで抗酸化作用が働き、野菜や果物の変色や腐敗を遅らせることができるとあります。
酸化は「体のサビ」ともいわれ、老化や発ガンのプロセスと深く関わっています。野菜自体が酸化して劣化してしまっては、そこに含まれるビタミンやポリフェノールといった本来の抗酸化物質の力も弱まってしまいます。洗浄によって食材の酸化を防ぎ、新鮮な状態を保つことは、食材が持つ本来のガン予防成分(抗酸化栄養素)を最も効果的な状態で摂取することにつながるのです。
強力な洗浄効果があると聞くと、逆に「その洗浄剤自体は安全なのか?」という疑問を抱く方もいるかもしれません。しかし、この点についても徹底した安全性試験が行われ、ウサギを用いた皮膚刺激性試験や眼刺激性試験、マウスを用いた急性経口毒性試験、さらにはヒトに対するパッチテストなど、多岐にわたる項目で安全性が確認されています。
ミネラルウォッシュの主成分は食品添加物としても認められている天然由来のカルシウムであり、万が一洗い残しがあって口に入ったとしても、それは単なるカルシウム摂取に過ぎず、人体に害を及ぼすものではありません。合成界面活性剤や漂白剤を使用した洗浄剤とは一線を画す、人と環境に優しい組成であることも特筆すべき点です。
「食べる」という行為は、一生続く営みです。だからこそ、その一口一口からリスクを取り除き、栄養だけを体に届ける習慣は、10年後、20年後の健康、そしてガンを寄せつけない体づくりにおいて、計り知れない価値をもたらすはずです。野菜洗浄剤という選択は、未来の自分への最も手軽で確実な投資といえるのではないでしょうか。
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