プレゼント

健康と環境に優しく!進化しつづける魔法瓶

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タイガー魔法瓶株式会社 真空断熱ボトルブランドマネージャー 南村 紀史さん
商品企画第1チーム 高田 愛子さん

炭酸飲料対応のボトルなど、市場のニーズから商品を開発

平日の出社や通学をはじめ、休日の買い物など、外出時にはお気に入りのマイボトルを持って出かけるのが当たり前の時代となりました。使い捨てでなく、長く使えるマイボトルは、地球環境に優しい生活アイテム。のどの渇きを癒すことはもちろん、リフレッシュタイムのアイテムとしても活躍するため、量販店などの専門売り場では、多くのお客さんが興味深く各社の製品を吟味しています。

仕事やプライベートなど、どのシーンでも重宝される抗菌加工(写真はMCT-K型)

そのような背景の中、マイボトル市場のトップランナーとして走りつづけているのが、タイガー魔法瓶株式会社です。一見すると、どの製品も似た機能性に見えるマイボトルに込められた想いと新技術について、同社真空断熱ボトル ブランドマネージャーの南村紀史さんと、商品企画第1チームの高田愛子さんに伺いました。

「弊社は2023年に創業100周年を迎えます。社名に“魔法瓶”とあるように、100年前も今も魔法瓶を中心としたビジネスを展開しています。かつては魔法瓶と表現していた独自の技術は、技術の進化に伴って“真空断熱ボトル”と名称を変えて今に至っています」(南村さん)

魔法瓶は、保温性を高めるために内と外を二重構造にし、その間を真空にすることで熱伝導と熱放射を防ぐ構造になっています。長時間の保冷や保温に優れた魔法瓶の歴史は、原型となる発明を含めると、1881年までさかのぼるとされています。

「弊社では環境と健康、人権に配慮した四つの約束を2020年に宣言しました。環境面では、使用済みとなったステンレス製のボトルを地域の学校や企業、店舗にて回収。リサイクル原料として再生ステンレス材や再生樹脂製品の生産に活かしています。2030年までに、ステンレス製ボトルの回収率を10%まで上げたいと考えています」

独自の電解研磨技術で磨き上げられた表面はなめらか。汚れやにおいがつきにくい

実際に、同社では2021年7月に京都府亀岡市とパートナーシップ協定を締結。亀岡市役所をはじめ、市内26ヵ所の小中学校が、地域におけるステンレス製ボトルの回収拠点となっているのです。

環境に優しい企業として社会にメッセージを送りつづける同社は、真空断熱ボトルの製造においても消費者の視点を意識した製品づくりが話題を集めています。真空断熱ボトルは同じような利用法に思われがちですが、使い方は生活シーンや好みの飲料によって人それぞれ。今年、ヒット商品として話題を集めた「真空断熱炭酸ボトル」も、消費者の嗜好に合った製品作りによって誕生した製品といえます。

「2022年1月に発売した真空断熱炭酸ボトルは、炭酸水の市場規模の拡大に伴って企画しました。『炭酸飲料を持ち歩けるボトルが欲しかった』『職場でも炭酸水が飲めるのがうれしい』『炭酸が長持ちするのがありがたい』といった働き盛りの世代からの声のほか、『いつでも気兼ねなくハイボールを飲めるのがうれしい』といった60代男性のお客様からの声もいただいています」(高田さん)

発売開始から、多くの問い合わせが入った真空断熱炭酸ボトルは、年間出荷目標の10万本をわずか3ヵ月で達成。購入者の多くが、これまで真空断熱ボトルを利用しなかった中高年男性男性だったことから、同社にとって新しい年齢層の獲得につながったそうです。

コロナ禍に伴う衛生意識の高まりに新技術で応える

真空断熱炭酸ボトルに続き、時流に合った新しいコンセプトのアイデアを検討した同社が送り出したのが、新商品となる「BioGuard+」「BioGuard」シリーズです。

スタイリッシュな印象のステンレス製ストロー(写真はMCS-A型)
ステンレス製のストローは洗浄しやすく、清潔志向の方にぴったり!

「今回のコンセプトとして意識したのが、コロナ禍に伴う衛生意識の高まりです。600人を対象にした調査で、『消毒や殺菌など、毎日の暮らしをより清潔に過ごすための商品』を求めている人が半数以上、『快適で清潔感のある暮らしを送ることが大切』と認識している人が約8割にも上ることが分かり、衛生意識をコンセプトとした新製品の開発が始まりました」

真空断熱ボトルにおける清潔さにおいては、「洗浄など手入れの利便性」が重要となります。特に女性は、真空断熱ボトルを選ぶ際の条件として、軽さや大きさ、丈夫さ以上に「洗いやすさ」を重視していることも分かったそうです。

「衛生意識の高まりと、洗浄時のお手入れのしやすさを実現するために搭載している同社独自技術が、スーパークリーンPlusです。独自の電解研磨技術で磨き上げられた表面はなめらかで、汚れやにおいがつきにくくなっています。表面に小さな凹凸があると、飲料水に含まれる汚れや含有物が入り込んでしまうことがあります」(高田さん)

BioGuard+(MCT-K型)は本体の外側と栓に、BioGuard(MCS-A型)は栓に、細菌の増殖を抑える抗菌加工。抑制率は、驚きの99%以上であることが確かめられているのです。

タイガー魔法瓶では使用済みステンレス製ボトルのリサイクルも推進している

「MCT-K型でのボトル本体外側の抗菌加工は、弊社として初めての試みです。女性のお客様たちからは、『少し価格が高くなっても抗菌加工を選びたい』『子どもが出かける時に持たせたい』といった、清潔志向が広がっている声をいただきました」

さらに清潔志向を象徴するのが、MCS-A型に搭載されたステンレス製のストロー。従来のストロー付きボトルに付属している樹脂製のストローは汚れやにおいが残りやすいとされています。そこで「BioGuard」シリーズのMCS-A型では、付属のストローを本体と同じステンレス製とし、丈夫で清潔なストローボトルを提供しています。清潔さのみならず、見た目にもスタイリッシュなストローは、隠れた人気パーツとして評判を呼んでいます。

長く使うアイテムだからこそ、細部にはこだわりたいもの。時流に合ったニーズから生まれたタイガー魔法瓶ブランドの新製品に注目です。

※タイガー魔法瓶が日本国内で年間販売するステンレス製ボトルの10%相当