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家族の協力がよい効果を引き出し、絆も強くなる「パートナーケア法」

股関節症を改善する富澤式温存療法
さいたま中央フットケア整体院院長 冨澤 敏夫

ご家族の方が行える「パートナーケア法」のマッサージのやり方

[とみざわ・としお]

1969年生まれ。整体師を経て柔道整復師となる。20年以上の施術経験があり、足のトラブルを専門に「どこに行っても、何をしても解消しない症状」を改善させることを得意としている。全国から来院される患者数は年間2000名以上。足の痛みに関して、原因追究とその解決法を実践してきた足の痛み解消のスペシャリスト。

今回は、家族の協力が得られる方に「パートナーケア法」をご紹介したいと思います。当施設に来られるのは50~60代の方が多く、進行度合いは中等度から重度が8割程度を占めます。中には、1人で来ることが困難で、ご家族に付き添われてやって来る方もいます。そんなときはご家族にもカウンセリングにご同席いただき、指導内容などを理解していただいたうえで施術するようにしています。そのときにご家族からよくいわれるのが「私にできることがあればやります」という言葉です。

今回ご紹介する「パートナーケア法」は、私が実際に行っている施術内容です。私は常々「私と同じ施術が毎日のように受けられるのなら、変形性股関節症で苦しむもっと多くの方を救えるのに」と思っています。せめて週3~4回でもいいから出張で施術できればと思っています。

パートナーケア法 マッサージのやり方

現実的に出張に出向くのは難しいことですが、家族の中で「パートナーケア法」を行える人がいるなら同じ効果が期待できます。もし可能ならば、まず当施設に3回ぐらい来ていただき、習っていただければと思います。

パートナーケア法のマッサージはとても大切です。まず受ける側の方があおむけでひざを立てた状態で、パートナーの方が腰骨の出っ張った骨から指3本分下の部位を3本の指(人さし指・中指・薬指)で30回程度マッサージします(パートナーケア法マッサージのやり方の図①参照)。続いて、足のつけ根(鼠蹊部)の中央の部位を両手の三本の指(人さし指・中指・薬指)で30回程度マッサージします(パートナーケア法マッサージのやり方の図②参照)。

次に足を伸ばした状態で、太ももの外側を手のひらの手根(手のひらの下の部分)を使って、上から下へ、下から上へアイロンで筋肉のしわを伸ばすようなイメージで30回程度マッサージします(パートナーケア法マッサージのやり方の図③参照)。

最後にうつ伏せの状態で、お尻のマッサージをします。お尻えくぼを中心にして臀部を両手で30回もみほぐします(パートナーケア法マッサージのやり方の図④参照)。このマッサージ(図①~④)を3回繰り返すとより効果的です。

ご家族の方が行える「パートナーケア法」のストレッチのやり方

パートナーケア法 ストレッチのやり方

マッサージで入念にほぐした後は、ストレッチで股関節周辺の筋肉を伸ばして柔らかくしていきます。ストレッチは、股関節の動きを改善するだけではありません。下半身と上半身の柔軟性を同時に作り出して腕と足の動きをスムーズに連動させ、歩行時に股関節にかかる負担を軽減させる効果も期待できます。最初は体が硬いと思うかもしれませんが、続けることで必ず柔らかくなるので毎日継続するようにしてください。

まず、受ける側の方はパートナーケア法ストレッチのやり方のストレッチⅠのように痛いほうの股関節を上側にして横向きに寝て、足首とひざ、股関節の角度がそれぞれ90度になるようにします。この体勢から肩回りを柔らかくしていくストレッチを行います。パートナーの方は相手の手首付近を持って腕を大きく上下させる動作を10回行い、腕を上げた状態を10秒保ちながらわき腹の辺りをさすります。

次にパートナーケア法ストレッチのやり方のストレッチⅡのように腕を横に大きく前後させる動作を10回行い、腕を開いた状態で10秒保ちながら胸と肩の辺りをさすります。腕の動作と合わせて、顔も動かすといいでしょう。

最後にパートナーケア法ストレッチのやり方のストレッチⅢのようにひざを曲げて手で足先を持ち、少し後ろに引っ張ります。そのときのポイントは、おなかを突き出してかかとをお尻につけるようにすることです。まず足を後ろに引っ張って緩める動作を10回行い、足を後ろに引っ張った状態を10秒保つようにします。

ストレッチⅠ~Ⅲは3セットを1クールとして2クール、体が硬いという場合は3クール繰り返すといいでしょう。反対側も同様に行います。

ストレッチを行うさいの注意点は、肩関節を痛めていたり硬すぎてあまり動かせなかったりする場合は強引に行わず、動きを小さくして軽めに行い時間をじっくりかけて緩めていくことです。決して無理をしないように注意しながら、自分のペースで行ってください。
 

この記事は「健康365」2019年9月号に掲載されています。