プレゼント

川上智史先生と前田裕輔先生を取材しました

丸山

桐生大学の川上智史先生と医師の前田裕輔先生を取材しました。今回は「気鋭の研究者と医師が緊急対談!」と題した対談企画です。

「なぜ緊急に対談する必要が?」という疑問は置いておきまして、ご多忙の両先生のスケジュールを調整して実現した対談のテーマは「逆流性食道炎」。予防医学が専門の川上先生からは、逆流性食道炎の特徴的な症状や原因について、前田先生からは、患者さんの臨床例をもとに逆流性食道炎の実態を詳しく伺いました。

両先生は普段から親しい間柄とのことで、対談は大いに盛り上がりました。

逆流性食道炎といえば、胃酸が込み上げる「呑酸」と呼ばれる症状をはじめ、胸やけやゲップ、腹部膨満感などが知られた症状として挙げられます。日中はもちろん、就寝前や就寝中にこのような症状に見舞われるのは想像するだけでもつらいものですが、両先生方によると、逆流性食道炎に悩む人は中高年層を中心にとても増えているのだとか。

前田先生からのお話で印象的だったのが、逆流性食道炎の症状として「セキが出ること」でした。セキというと、呼吸器の病気と思いがちですが、頻繁なセキを心配して診察を受けてみたらその原因が逆流性食道炎だった、という例もあるそうです。

川上先生からは、逆流性食道炎とストレスの関係についてお話をいただきました。予防医学の観点から、ストレスはさまざまな病気の引き金になるそうですが、ストレスの背景には個人差や個人的な事情・背景がからむことから、その対策はなかなか難しいとのこと。「健康365」の記事でも、「ストレスは禁物」などと安易に表現してしまいますが、確かに対策はなかなか難しいものですね…。

とはいうものの、高い壁を乗り越えることこそ、「健康365」の使命です。川上先生には、予防医学の観点から、できるだけ多くの人に応用できる、過度なストレス対処法をご考案いただき、誌面で発表していただければと願っております。

「健康365」のコンセプトをご理解いただいている先生方の取材は有意義で、勉強になることばかり。両先生には今後とも誌面作りにお力を貸していただきたいと思います。