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刺激的な夜に備える刺激臭の少ない黒ニンニク

いつまでも元気の秘訣

満たされた性によって得られる幸福感は、人生を豊かなものにしてくれます。この連載では、いつまでもゲンキで毎日を過ごせるよう、編集部が見つけた性に関するとっておきの情報をお届けします。

刺激的な香りと辛みが特徴のニンニク(ヒガンバナ科ネギ属)は、滋養強壮・スタミナ増進作用があるとして古くから料理や民間療法に用いられてきました。いまでも精力剤・活力剤の素材として活用されているニンニクですが、食材としてとる場合にどうしても気になってしまうのが強烈な刺激臭。「きょうは結婚記念日だからニンニクを食べて精力アップ♡」と盛り上がっても、食後の口臭や体臭でせっかくのムードがだいなしになってしまうのは避けたいものです。

においを気にせず食べられて一戦を交えるためのパワーが湧くニンニクの情報を探す中、編集部が出合ったのが「黒ニンニク」。普通の白いニンニクを長時間高温で蒸してからじっくりと熟成させた加工食品です。熟成後も外側の皮の色はほとんど変わりませんが、中のニンニク片が真っ黒な色になるのです。

熟成された黒ニンニクは糖度が増し、まるでドライフルーツのような食感になります。さらに驚くべきことに、強烈な刺激臭が和らいで食べやすくなるうえ、抗酸化作用や血流改善作用も生のニンニクに比べて勝るとも劣らないことが報告されているのです。

さらなる情報を求めた編集部は、黒ニンニク研究の第一人者である田口寛(たぐちひろし)先生にお話を伺いました。京都大学大学院で農学博士号を取得した田口先生は、日本で最初に黒ニンニクを学術的に研究し、商品化を実現。現在は黒ニンニクのリーディングカンパニーである三健食品(さんけんしょくひん)株式会社のアドバイザーを務めるほか、さまざまな健康長寿法の研究家として活躍しています。

田口先生が黒ニンニクに注目したきっかけは、三重県志摩(しま)地方の海女(あま)さんたちが常食にしているニンニクの食べ方です。昔から、海女さんたちは漁に出る前に海女小屋でニンニクを銀紙に包み、炭火で蒸し焼きにして食べていたといいます。いまでは炭火の代わりに炊飯器を使うそうですが、ニンニクを食べることでスタミナがついて体も温まり、冷たい海に長時間潜ることができるというのです。

とはいえ、海女さんたちの調理法ではニンニクの刺激臭は和らぎません。ところが、ニンニクを長時間加熱・熟成させると、においの原因となるアリシンという成分が分解され、独特な刺激臭がほとんど気にならなくなるのです。口臭測定器を用いた実験では、黒ニンニクは生のニンニクと比べて、食後の口臭が8分の1以下に抑えられることが報告されています。

さらに、田口先生が行った実験の結果、興味深いことが分かりました。世界中から85種類のニンニクを集めて同じ条件で栽培して抗酸化力を測定したところ、抗酸化力の強さに種類による差はなかったものの、各種類内で個体差が生じました。ところが、これらのニンニクを黒ニンニクに加工して再び抗酸化力を測定すると、生の状態で生じていた個体差がほぼなくなり、どのニンニクも抗酸化力が著しく上昇したのです。

抗酸化力とは、老化の促進や病気の発症を招く過剰な活性酸素を取り除く働きのことです。実験の結果から、黒ニンニクには熟成の過程で起こる複雑かつ有用な変化によって強力な抗酸化物質が生成すると考えられます。専門の機器で測定したところ、抗酸化力が生の状態から150倍にも増えたことが確認されました。

においを気にせず食べられるうえ、強力な抗酸化作用で精力アップが期待できる黒ニンニクは、まさに「和製バイアグラ」ともいえます。刺激臭の少ない黒ニンニクでスタミナをつけて、刺激的な夜を過ごしてみてはいかがでしょうか。