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異性を〝その気〟にさせる甘い香りの活用術♡《後編》

いつまでも元気の秘訣

満たされた性によって得られる幸福感は、人生を豊かなものにしてくれます。この連載では、いつまでもゲンキで毎日を過ごせるよう、編集部が見つけた性に関するとっておきの情報をお届けします。

パートナーとご無沙汰(ぶさた)ぎみでも自然にスキンシップが取れる方法を探した編集部は、古くから世界中で親しまれてきた「香り」に注目。アーユルヴェーダ研究の第一人者であり、アロマテラピーに詳しい西川眞知子(にしかわまちこ)先生を訪問し、香りの活用法を伺いました。

前編でご紹介いただいた香りは、甘いムードを高めるイランイラン。後編となる今回は、セクシーなムードを高める香りについて教えていただきましょう。

「男性が身にまとうと効果的な香りは、サンダルウッド(ビャクダン科の被子(ひし)植物)です。主要な原産国はインド。日本では白檀(びゃくだん)と呼ばれ、お香の原料となる香木として親しまれてきました」

サンダルウッドには、男性の汗に含まれるフェロモンに似た成分が含まれています。女性が香りを()ぐと、男性を異性として魅力的に感じられる作用があるといわれています。

「男の性を感じさせるサンダルウッドの香りは、催淫(さいいん)効果が期待できます。男性力を高めてくれるという点では、まさに〝香りのバイアグラ〟といえるでしょう」

サンダルウッドによく似た効果が期待できるのが、ジャスミンです。ジャスミンはモクセイ科ソケイ属の植物の総称で、強い芳香が特徴。古くからお茶や香水に使われてきたそうです。

「エキゾチックで甘いジャスミンの香りは、南国を思わせる解放感を与えてくれます。心身をリラックスさせる作用があり、男性のED(勃起不全(ぼっきふぜん))やPE(早漏(そうろう))の悩みを改善する効果、女性の催淫効果を高められる香りといわれています」

女性が身にまとう香りとしておすすめなのは、バラの花から抽出したローズ。華やかな香りには女性ホルモンの分泌(ぶんぴつ)を促し、女性機能のバランスを整える作用があるといわれています。

「女性ホルモンが増えることで、性交痛が和らぐ効果が期待できます。また、月経不順や月経痛(生理痛)がひどいときには、ローズの精油を使っておなかをマッサージすると、痛みが和らぎます。ただし、精油は非常に濃度が高いので、マッサージの際には必ず『キャリアオイル』という希釈用のオイルで薄めてから使ってください」

濃度が1%程度の精油であれば、日本人の皮膚に安全に使用できるという西川先生。キャリアオイル100㍉㍑に対して精油を20滴入れるとよいそうです。マッサージのほかにも、精油を染み込ませた湿布を陰部に当てる「オイルピチュ」もおすすめだといいます。

「香りは直接的な刺激を脳に与えます。精油を手に入れるときのポイントは、化学的に合成された肥料や農薬、防腐剤などを使用していない、有機栽培のものを選ぶことです。体全体の司令塔である脳に直接的に関わる香りだからこそ、素材にはこだわりましょう」

さらに、照明にもこだわると、いっそう香りを楽しめます。室内が明るいと嗅覚(きゅうかく)だけでなく視覚も刺激を受け取ってしまうので、照明は控えめなほうが香りに集中できるという西川先生。キャンドルのゆらめく炎は、リラックス効果を高めるのでおすすめなのだそうです。

「セクシーなスキンシップを促す香りの楽しみ方は、お風呂(ふろ)に精油を入れてパートナーといっしょに入浴することです。精油は浴槽にそのまま垂らすのではなく、大さじ一杯分のハチミツに五滴ほど垂らしてよくかき混ぜてからお湯に混ぜるとよいでしょう。精油を混ぜたハチミツが界面活性剤の役割を果たし、お湯と精油がよくなじみます」

年齢を重ねてからは夜の営みはもとより、スキンシップそのものが減ったと悩む夫婦は少なくありません。香りをきっかけにしてパートナーとの距離を縮め、身も心も温かくなりましょう。