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説得力抜群!副作用が起こりにくい抗がん剤治療

丸山

編集長の丸山です。東京駅の八重洲口にある、八重洲セムクリニック院長の奥野幸彦先生を取材しました。奥野先生は、東京大学工学部を卒業後、大手電機メーカーの研究職として従事した後、医師を志したというご経歴の持ち主。八重洲セムクリニックのみならず、大阪にある奥野病院の名誉院長も務めているという多忙な中で貴重なお時間をいただきました。

奥野先生がライフワークと語るのが、がん患者さんに対して驚異的な治療効果を出している「IPT療法」。欧米では既に普及しているIPT療法のカギとなるのが「インスリン」です。血糖値を下げるホルモンとして知られるインスリンには、血液中の糖を細胞に取り込ませる作用があります。インスリンが発揮する「取り込み作用」を活かして、がん細胞への抗がん剤の取り込みを促進させるのがIPT療法なのです。

IPT療法の最大のメリットは、少量の抗がん剤の投与で大きな治療効果を得られること。

投与量が少量のため、抗がん剤治療で不安視される副作用はほとんどなく、免疫力の低下による治療の中断もないとのこと。IPT療法を受けている患者さんたちは、副作用に悩まされることなく、これまで通りに仕事をしながらがん治療を受けているそうです。

ハワイに研究所を持っている奥野先生は、ワールドワイドな視点をお持ちの医師。IPT療法に加えて、10年前からはギリシアで開発されたCTC検査という分析検査を導入し、患者さんごとのがん細胞に対する適切な抗がん剤を選択しています。IPT療法とCTC検査の相乗効果で、治療成績を一段と高めているそうです。すごい説得力!

IPT療法を初めて知った私ですが、欧米ではかなり浸透している治療法なのだとか。奥野先生のもとでは700人を超えるがん患者さんがIPT療法を受け、程度の差はあるものの、治療効果はほぼ100%とのことです。奥野先生の明るい関西弁から繰り出されるIPT療法の話は説得力抜群で、「もしもの時は、自分もIPT療法を受けたい!」と思うほどでした。

日本国内ではまだまだ知られていないIPT療法。奥野先生いわく、抗がん剤がごく少量で済むIPT療法は、体力が低下したお年寄りの抗がん剤治療に最適とのこと。奥野先生がライフワークと語るIPT療法への想いは、現在発売中の2023年1月号と、「365college」の「ニッポンを元気に!情熱人列伝」でお読みいただけます。