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抜群の血流改善力で変形性ひざ関節症の痛みにも有効!大学理事長が発見した〝長生きのスイッチ〟

整形外科
了德寺大学理事長 了德寺 健二

東洋医学をベースに科学的な実証に基づくツボ療法を開発し有効性を次々と発表

[りょうとくじ・けんじ]——1948年、鹿児島県生まれ。高校卒業後、川崎製鉄に入社。柔道部で監督を務める。監督退任後、苦学を経て独立し、10ヵ所の整形外科医院を設立。2000年、学校法人了德寺学園を設立し、医療専門学校やリハビリテーション学校を開学。2006年、了德寺大学を開学。2011年、千葉県柔道連盟会長(現在は名誉会長)、ストレスフリー療法研究会会長に就任。講道館柔道七段。

病気の原因をピンポイントで診る西洋医学に対し、患者さんの全身を診るのが東洋医学の特徴です。2000年以上の歴史を持つ東洋医学は、現在にいたるまで脈々と受け継がれている優れた医療ですが、いまも古典的な医学書が理論の主流になっている事実は否めません。

東洋医学に深い想いを寄せる私は、科学的な実証が伴った新しい東洋医学ともいうべき医療を志し、みずから設立した大学で追究してきました。その結果、東洋医学でいうツボでもなく、生理学的な内臓反射区でもない〝長生きのスイッチ〟と呼べる究極の体表点を発見したのです。

長生きのスイッチを含む複数の体表点を刺激して治療を行うのが、私が開発したストレスフリー療法です。効果は抜群で、緑内障や白内障といった目の疾患、糖尿病や糖尿病腎症に代表される生活習慣病、慢性的な痛みを伴う変形性ひざ関節症や股関節症など、さまざまな病気への有効性が確かめられています。

ストレスフリー療法は、皮膚にある体表点(長生きのスイッチ)を特殊なレーザー光(遠赤外線)を使って15分程度刺激するだけです。その結果、①ストレスによって増えたストレスホルモンがほぼ100%の確率で低減する、②免疫のかなめである腸の蠕動運動を促す、③全身の血流が2倍以上増える。以上の3つが同時に起こるのです。

「ストレスは万病のもと」といわれます。私たちの体は心身にストレスがかかると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。交感神経(活動を促す自律神経)を緊張させる働きがあるコルチゾールは血圧を上昇させて、外敵と闘う準備を整えるからです。しかしながら、ストレスが続くと緊張状態も継続するため、高血圧を引き起こす原因になります。

ひざ痛・股関節痛に効く〝長生きのスイッチ〝

ストレスフリー療法を受けると交感神経の緊張が取り除かれるため、ほぼ100%の確率でコルチゾールの過剰な分泌が改善されます。その結果、血管の収縮が収まって血流が治療前の2倍に増加。全身に存在する60兆個の細胞に正しく酸素を届けられるようになるのです。

さらに、ストレスフリー療法は、毛細血管を新しく作るだけでなく、血管の内皮を若返らせる血管内皮細胞増殖因子を最大9倍まで増やします。血管の弾力性を高める血管作動性腸管ペプチド(VIP)の分泌量が増えることもわかっています。

ストレスフリー療法によって交感神経の緊張が収まると、副交感神経(リラックスを促す自律神経)が優位になります。副交感神経の支配下にある腸の蠕動運動が活発になるため、免疫力のかなめである腸の活性化にもつながるのです。ストレスフリー療法による免疫力の向上は、インターロイキン10というサイトカインが増えることからも証明されています。

長生きのスイッチを押すと、以上の現象が患者さんの体に起こり、ストレスから解放されます。開発から現在まで、ストレスフリー療法は数千人の臨床例がありますが、症状や病気が悪化した患者さんは1人もおりません。

長生きのスイッチは変形性ひざ関節症や股関節症にも有効で軽く押すだけでいい

千葉県浦安市にある了德寺大学は理学療法学科、整復医療・トレーナー学科、看護学科を擁する実学系大学として知られる

ストレスフリー療法で特筆すべき点は、不可逆性の病気にも著しい効果が見られることです。脳や目、関節部の血流量を増やすことで、従来の医療では治せないと考えられている病気の改善も期待できます。

例えば、国内で1000万人以上の患者さんがいるといわれる変形性ひざ関節症は、老化によって骨や軟骨が変形したり失われたりすることで起こる加齢性疾患の1つです。

ひざ関節は大腿骨と脛骨(すねの骨)をつなぎ、膝蓋骨(ひざのお皿)を加えた3つの骨で構成されています。大腿骨と脛骨の接触面は軟骨で覆われ、ひざ関節全体は滑膜という薄い膜を持つ関節包という袋で包まれています。ひざ関節の中には関節液があります。関節液は粘度が高いのが特徴で、骨どうしの摩擦を軽減させ、軟骨に栄養を届ける役割を果たしています。

ひざ軟骨の中に血管はなく、血液も流れていません。しかしながら、ひざ関節を包んでいる滑膜の下層には、毛細血管が網の目のように走っています。

さらに、滑膜の外層には老廃物を排出するためのリンパ管が通っています。私たちのひざ関節は、滑膜を通して酸素や栄養を供給しながら、リンパ管で老廃物を排出しているのです。

私は「関節症は血流不足と免疫力の異常によって起こる」という持論を持っています。関節症の改善に血液やリンパ液の正しい循環が大切なことは先述したとおりですが、アトピー性皮膚炎に代表されるように、免疫力に異常が現れると免疫細胞は私たちの体を敵とみなして攻撃するようになります。免疫はアトピーやがんのみならず、変形性ひざ関節症にもかかわっていることがわかってきています。

現在、ストレスフリー療法は医療機関で専用の機器を使って受けることができますが、長生きのスイッチを指で押すだけでも全身の血流が3割向上することが確かめられています。今日から早速、長生きのスイッチを押してみてください。