ひざ関節に違和感を覚えたらいつでもできる貧乏ゆすりをするようにしています
私がひざの痛みに悩みはじめたのは、10年ほど前の50代半ばのときです。右ひざに違和感を覚え、すぐに診察してもらうと半月板損傷と判明。医師からは「半月板がすり減ってなくなっている」といわれました。右ひざを痛めた当時は、健康管理にも気を遣い、毎朝1時間、約4㌔のウォーキングを続けていました。考えてみても、右ひざが痛む原因に心当たりがありませんでした。年齢による影響が大きかったのかもしれません。
ただ以前、医師から「骨が丈夫すぎてまわりの関節に負担がかかっているかもしれない」といわれたことがあるので、骨が丈夫なことも関係していたのかもしれません。今年の4月に受けた健康診断でも、骨密度の測定結果が168%(20~44歳の健康な成人の骨密度は100%)と、65歳とは思えない好結果に自分でもびっくりしました。
半月板損傷には根本的な治療法がないとのことで、痛み止めの注射を打つか、関節を支えるための筋肉をつけてようすを見るかなど、主治医と話し合っていました。そのとき、偶然テレビで見たのが、ひざの痛みに「貧乏ゆすり」がいいという健康番組でした。
私のモットーは〝まずやってみること〟。ひざの痛みで治療をどうするか迷っている時期だったので、早速、貧乏ゆすりをやってみました。するといつの間にか、右ひざの痛みが治まっていたのです。
その後、主治医に貧乏ゆすりで右ひざの痛みがよくなったことを報告しました。すると先生から「ほかの患者さんからもひざの痛みが改善した話をよく聞く」といわれました。医学的な裏づけや理屈はわかりませんが、貧乏ゆすりを続けることはひざにいいと納得しました。
私は前向きな性格ですから、痛みがなくなって結果が出たことで、貧乏ゆすりはひざ関節の健康を保つうえで欠かせないものになりました。ふだんの生活で痛みは感じなくなりましたが、歩くさいにひざ関節が「コキッ」といった違和感をたまに覚えることがあります。そのときはすぐに貧乏ゆすりをします。
以前、車の移動中に左ひざに違和感を覚えました。「あれ、これはおかしい」と思い、貧乏ゆすりをすぐに実践。貧乏ゆすりをしたおかげで、左ひざの状態が悪化して痛みが出ることはありませんでした。
ひざ関節の痛みに悩んでいる方ならわかると思いますが、痛む前には関節が重だるいような感覚や違和感が必ずあるはずです。そんなときは、すぐに貧乏ゆすりをしてください。
私がやっている貧乏ゆすりの方法は「上下式」と「開閉式」の2種類で、どちらもイスなどに座って行います。上下式は足の爪先を床につけたまま、かかとを上下させます。開閉式は、床につけた足は動かさず、無理のない程度まで足の開閉をくり返します。
貧乏ゆすりのいいところは、いつでもどこでも手軽にできることです。ひざの調子が少しでもおかしいと思ったら、すぐに実践でき、結果が出るのも早いところが貧乏ゆすりの魅力です。
元気なおばあちゃんでいたいから歩く姿や立ち姿に気をつけて体の動きを常に意識
「転ばぬ先の杖」ということわざがあります。私にとって、貧乏ゆすりは「転ばぬ先の杖」といえるかもしれません。年齢を重ねて足腰が弱ると、家族に迷惑をかけることになりかねません。昨年、孫が生まれたこともあり、私は「ずっと元気なおばあちゃんでいたい」と思っています。元気でいるためには、体の異常を感じたらすぐに医師に診てもらうことが大事だと思っています。早期に病気がわかれば、何かしらの対応ができるからです。
年齢を重ねてもイキイキとした生活を送るために私が気をつけているのは、常に「意識する」ということです。例えば、階段の昇り降り。昇りはエスカレーターを使うこともありますが、降りるときは爪先立ちになって降りるように心がけています。漫然と降りるのではなく、ふくらはぎやひざ、股関節など、動かす部位にしっかりと意識を向けるようにしています。
歩いているときの姿や立ち姿も意識してみてください。街を歩いているとき、お店のガラスなどに自分の姿が映ったら、どんなかっこうで歩いているのかを確かめましょう。頭が垂れていないか、ネコ背になっていないか、少し意識するだけでも体にいい変化があると思います。
私も、日常生活の中で自分の姿を意識しながら、健康を維持していきたいと考えています。かわいい孫のためにも、ずっと元気なおばあちゃんでいたいと思います。