プレゼント

「遠近法クイズ」に挑んで脳に刺激と経験を加えよう

Dr.朝田のブレインエクササイズ!

遠近法クイズ 答え

私たち人間は、外界からのあらゆる刺激に対して、五感を駆使しながら脳に情報を伝えて対応しています。五感とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚のこと。五感の中でも最も多くの情報と関わるのが視覚です。人間は情報の8割以上を視覚から得るといわれています。視覚で得た情報から距離を測る際に脳内で機能するのが遠近法です。絵画における遠近法は、二次元の平面でも奥行きを感じさせることができる技法です。

今回のテーマは、この遠近法によって生じる目の錯覚(錯視)です。遠近法を生かして道を描写する際は、自分との距離が近いほど道幅を広く、遠いほど狭く描くことによって遠近感を表現できます。そのため、遠近感を考えずに同じ大きさの自動車を道路に置くと、自分に近い位置にある自動車よりも遠くにある自動車のほうが大きく見えてしまう錯視が生じるのです。

今回は冒頭でテーマを伝えているので、多くの方は「遠近法にだまされないぞ!」と思いながらイラストをご覧になったと思います。だまされないようにと用心しながら問題に挑んでも、すんなりと答えにたどりつくことは難しいのではないでしょうか。

遠近法による錯覚は、脳が経験によって手助けしてくれることがあります。「錯覚にだまされなかった」という視覚的経験を積み重ねると、脳の補正力が高まって正しい判断ができるようになります。

正解を確かめるには、定規を使って実際に測ってみるといいでしょう。正解はBですが、今回の問題は簡単そうに見えて、意外と難しかったかもしれませんね。