骨密度改善サポーター・管理栄養士 うちだ ちあきさん
オリジナルレシピを通じて骨粗鬆症を防ぐ大切さを伝えています
骨密度改善サポーターとして活動する私は、保健師や運動指導士とともに小学校や福祉施設で2000人以上の骨密度測定を行ってきました。
管理栄養士として栄養指導を行う中、高齢者の方が骨粗鬆症の対策まで手が回っていないことに危機感を覚えていました。骨粗鬆症になると、ちょっとしたことで骨折しやすくなります。実際に、私が栄養指導を行っていた高齢者の中には、くしゃみをしたり、つまずいたりするだけで骨折してしまった方もいたのです。
骨粗鬆症の予防に欠かせない栄養素のカルシウムは、乳製品からとるのがおすすめです。目安としては、1日に牛乳をコップ1杯、チーズ1切れ、ヨーグルト1カップをそれぞれとるといいでしょう。乳製品にアレルギーがある人は、ビタミンDの豊富な小魚や魚の缶詰などがおすすめの食材です。
更年期の女性には、大豆製品に含まれているイソフラボンが強い味方になります。大豆に含まれているイソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きを持っています。エストロゲンは骨からカルシウムが溶け出す働きを抑えるだけでなく、動脈硬化(血管の老化)や脂質異常症にも有効だといわれています。閉経期を迎えた女性はエストロゲンの分泌量も減ってしまうので、豆腐や納豆などの大豆製品を積極的に摂り、イソフラボンを補給しましょう。
骨粗鬆症を防ぐには栄養バランスの取れた食事が欠かせません。ところが、多忙を極め、食事を作る時間すらない人も少なくありません。多くの方から「お手軽骨強化レシピを考えてほしい」という声が寄せられる中、考案したのが「骨太レシピ」です。ぜひ、毎日の食卓に活用してください。
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