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私が考案した〝生涯最後のダイエット〟で三途の川を歩いて渡りましょう!

ニッポンを元気に!情熱人列伝

株式会社VIVI代表・インストラクターダイエット講師 鈴木 恵美子さん

更年期の体調不良を食事療法で乗り越え体重8㌔減に成功

[すずき・えみこ]——1953年、北海道生まれ。70歳目前には見えない健康的な美しさで話題を集めるインストラクター。更年期に8㌔の減量に成功した独自のダイエット法で体質改善を指導。電子書籍に『インストラクター、ダンサー、健康指導者が魂職で成功する方法』(Amazon kindle電子書籍出版)がある。

「私は、婆美(バービー)というニックネームで活動しています。40年近く継続しているインストラクターという仕事を、自分の魂に刻まれた仕事と考えて〝魂職(こんしょく)〟と呼んでいます。そんな私も更年期の時期は体の変化に悩み、一時期はインストラクターをやめるべきか悩むほどでした。今はその不安もなく元気で、体脂肪率を10%台に維持しています。私の経験を多くの方にお伝えできればと思っています」

そう話すのは、今年70歳を迎えるインストラクターの鈴木恵美子(すずきえみこ)さんです。老いをまったく感じさせない健康的な美しさを誇る鈴木さんですが、生まれつき体が丈夫だったわけではなかったといいます。

「もともと活発な性格で、幼少期はよく外で遊んでいたのですが、筋肉と骨が弱かったんです。筋肉を激しく使うスポーツはあまり得意ではなく、ダンスなどの柔軟性を生かす運動に励んでいました。高校時代は、機械体操部に入部し、体を動かして表現することの面白さにのめり込んでいました」

大学卒業後に結婚した鈴木さんは、しばらくは家事に追われて運動から遠ざかっていたといいます。変化が訪れたのは、二人目の子どもが生まれた20代後半の時でした。当時流行したジャズダンスの教室が近所に新しくオープンしたことを知り、参加することにしたのです。

「久しぶりに体を動かしてみたら、楽しくてしかたがありませんでした。乳飲み子をおんぶしてジャズダンスを踊るほど、熱中したのを覚えています。体を動かして表現することの楽しさを思い出し、三人目が生まれた後には、自ら指導するインストラクターとしての活動を始めました」

インストラクターとしての活動をすることで、筋肉や骨を強くしながら収入にもつなげられると考えた鈴木さん。人気インストラクターとして、一度に60人を指導することもあったそうです。30代後半の時にアメリカ発祥のフィットネスのインストラクターの資格を取得した鈴木さんは、2006年にスタジオを賃貸契約し、株式会社VIVI(ヴィヴィ)を設立。鈴木さんが更年期に入って体調不良に苦しむようになったのは、ちょうどその時期と重なります。

「50代を目前にした頃から体重が増えていったんです。足がむくんで不眠にも苦しむようになりました。教室ではがんばって明るく振る舞っていたのですが、自分に自信が持てません。これ以上体調が悪くなったら仕事を失うかもしれないと思うと、不安で押しつぶされそうな毎日を過ごしていました」

体調不良を改善する方法を模索する中で一冊の本と出合い、食事療法の重要性にたどりついたという鈴木さん。食事療法を真剣に勉強して実践したところ、体重を8㌔減らすことに成功し、同時にさまざまな体調不良も改善していったといいます。

「教室で指導するフィットネスには跳び上がる動きもあるのですが、食事療法を実践してから、着地した時に体への負担が軽くなっていくのを実感できました。体重の減少に伴って不調も改善していき、むくみや不眠症だけでなく、肩こり、アレルギー、ひざ痛、腰痛、肌荒れも治まっていきました。風邪をいっさい引かなくなるほどの健康体になって、59歳の時にはタンザニアにある標高5895㍍のキリマンジャロの登頂にチャレンジしました」

鈴木さんは、2人のお子さんが生まれた頃にジャズダンスに出合い、インストラクターの道を歩みはじめた
更年期の不調に苦しんだ鈴木さんは、一時期インストラクターをやめることも考えていたと話す

東日本大震災とコロナ禍が転機となりオンライン講座も開始

ダイエットのみならず、体調も回復することができた自身の経験に大きな手応えを得た鈴木さん。自分が学んだ食事療法と積み重ねてきた運動療法を踏まえたオリジナルプログラム「生涯最後のダイエット法」を開講しました。開講早々、生涯最後のダイエット法に参加した多くの生徒さんから驚くべき結果が続々と届いたそうです。

「多くの受講者さんが、3ヵ月以内にはなんらかの変化を実感していました。体重の減少や二重あごの消失だけでなく、肩こりや高血圧の改善といったうれしい報告がいくつも届いています」

生涯最後のダイエット法で指導する運動と食事は、更年期の女性が取り組みやすいように考え抜かれたメニューで構成されていると話す鈴木さん。サプリメントに頼らないで食事だけ、さらに過酷な食事の制限もなく、満足できる量になっているそうです。何よりも「苦しまずに継続できた」「よさが分かるから続けられた」という声が多いことが、生涯最後のダイエット法の強みだと話します。

「食事は女性に起こりやすい骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を予防・改善できるような内容になっています。運動は、有酸素運動やストレッチ、筋力トレーニングで構成されています。運動も食事と同様に若い人ではなく、更年期以上の女性に合わせた内容になっています。まずは最初に筋肉に適切な刺激を与え、眠っていた筋肉を目覚めさせることから始めていきます。つらさを感じにくいので、続けられるという声がたくさん届いています」

鈴木さんは、2011年にパソコンに初めて触れた

自分のスタジオを開講してから、生徒数がどんどん増えていったと話す鈴木さん。順調に経営が続いていた中で起こった2011年の東日本大震災の時に、大きな壁が立ちはだかったそうです。

「東日本大震災の後は、生徒の皆さんの精神的負担が大きくなって、教室を毎日続けることが難しくなったんです。不定期開催にしたものの、開講日のたびに生徒さん全員に電話するわけにはいきません。インターネットを使った講座の開講を迫られて、パソコンに向き合わないといけなくなりました。週に2回パソコン教室に通い、必死で勉強しました」

それまでパソコンに触れる経験はなかったという鈴木さんは、メールやブログを使った講座運営に手探り状態で取り組んだと話します。生徒もパソコン未経験者が多かったことから、一緒に方法を模索しながら運営していったそうです。パソコンに触れた経験は、2020年に大きな後押しとなったといいます。

「新型コロナウイルス感染症の流行があり、自粛の必要があって教室自体を開けられなくなったんです。私は、思い切ってZOOMを使ったオンライン講座に切り替えることにしました。もちろん、生徒さんの一部はオンライン講座になじめず離れてしまいましたが、ついてきてくれる生徒さんが多かったのはうれしかったですね」

新型コロナウイルス感染症が流行する前から、鈴木さんはオンラインでの活動も視野に入れていたといいます。周囲にスポーツジムやダンス教室などのライバル企業が増えただけでなく、チラシによる告知の限界を感じていたそうです。当時、鈴木さんは教室を開きながら、オンライン講座の開講を検討していたといいます。

「不幸中の幸いで、新型コロナウイルス感染症が流行する前からオンライン講座を開きたいと考えて準備していたんです。だからこそ、周囲より一足早くオンライン講座を開講することができました。2011年にパソコンに触れる機会がなければ取り組むのにも腰が重かったはずなので、運命のようなものを感じています」

生涯最後のダイエットとして食事改善と運動に取り組んでみませんか?

「生涯最後のダイエットに取り組んで、一生理想の体型を維持してみませんか?」

オンライン講座でも、着々と生徒が増えていると話す鈴木さん。生徒の中には、3ヵ月で10㌔の減量に成功したという例が数多くあるそうです。鈴木さんは、もっと多くの女性にこの改善法を知ってもらいたいと話します。

「更年期の女性は、女性ホルモンの減少からさまざまなめまいやむくみ、体重増加といった不調に陥ってしまいます。運動面や栄養面ともに若い頃とは違うケアが必要なのですが、知識がないために不調が改善せず、女性としての自信を失ってしまう人が少なくありません。多くの方に、生涯最後のダイエットに取り組んでもらい『生まれてよかった』と感じられるようなキラキラとした生活を過ごしてほしいと思っています」

いつまでも自分の足で歩くことこそ健康な体づくりの原点と話す鈴木さん。今年で70歳を迎える鈴木さんが発する「三途(さんず)の川は歩いて渡る」というキャッチフレーズに共感する女性は少なくありません。「生涯にわたって自分の足で歩くこと」を目指して体づくりに取り組む人が増えているそうです。

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