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コロナ禍におすすめ!コーヒー博士考案の「希太郎ブレンド」

ニッポンを元気に!情熱人列伝

岡 希太郎

コーヒーは浅煎りと深煎りのブレンドを1日4杯飲むといい

[おか・きたろう]——東京薬科大学名誉教授。薬学博士。1941年、東京都生まれ。東京薬科大学卒業後、米国スタンフォード大学医学部留学。日本薬学会、米国化学会、日本臨床薬理学会、日本コーヒー文化学会副会長。医薬経済オンラインで『栄養成分ブレンドコーヒー~それは希太郎ブレンドのこと~』を執筆中。

皆さんは、コーヒーを飲む習慣がありますか? 私はコーヒーの魅力に取りつかれ、数十年にわたってコーヒーの研究を続けています。ついには自分でオリジナルのブレンドを開発するに至っています。

コーヒーの魅力はたくさんありますが、私が注目しているのは健康に対する機能性です。コーヒーのリラックス効果は広く知られていますが、脳や心臓、呼吸器などにいい影響を与えることが分かっています。

コーヒーに関する私の最新研究として、新型コロナウイルス感染症とコーヒーの関係が挙げられます。研究内容をお伝えする前に、新型コロナウイルス感染症を重症化させる「ACE」というたんぱく質について分かりやすく解説します。

血管には、血圧を上げるACE1という“悪玉ACE”と、血圧を下げるACE2という“善玉ACE”がバランスよく存在しています。

新型コロナウイルスは、善玉ACEであるACE2を感染の入り口として侵入します。善玉ACEが入り口となって新型コロナウイルスに感染すると、感染経路に使われた善玉ACEは血管から消失してしまいます。すると、善玉ACEと悪玉ACEのバランスが急速にくずれて血圧が高くなります。その結果、動脈硬化(血管の老化)が進行して脳や心臓の機能に悪影響を及ぼすようになるのです。以上が、新型コロナウイルス感染症が重症化する過程と推測されています。

新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐには、善玉ACEの量を多くし、維持することが大切です。善玉ACEの量を増やしてくれる飲み物こそ、コーヒーなのです。コーヒーには、必須栄養素のビタミンB3(ナイアシン)や、非必須栄養素のクロロゲン酸、トリゴネリンなどが含まれています。これらの栄養素は善玉ACEを増やす助けになります。

コロナ禍といわれるいまの時期におすすめしたいコーヒーの飲み方は、浅()りと深煎りを合わせた“希太郎ブレンド”です。

浅煎りしたコーヒーにはクロロゲン酸とトリゴネリンが豊富に含まれていますが、深煎りしたコーヒーは化学変化によってクロロゲン酸が失われています。その一方で、深煎りしたコーヒーにはナイアシンが豊富に含まれています。浅煎りと深煎りをブレンドした希太郎ブレンドのコーヒーは、コーヒーが持つ健康効果の“いいとこ取り”ができるのです。

個人差はありますが、コーヒーを1日5杯以上飲むと心臓に負担がかかってしまいます。私のおすすめは1日4回。朝・昼・夕に1杯ずつと、新型コロナウイルス対策として、外出前の1杯をコロナ禍の新しい習慣にしてはいかがでしょうか。