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分子栄養医学の権威が開発!コロナ禍対策に欠かせない栄養素を凝縮した「CD-Zinc」に注目!

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国際オーソモレキュラー医学会会長 柳澤 厚生さん

分子栄養学の観点から新型コロナ患者に不足している栄養素を分析

[やなぎさわ・あつお]——長野県生まれ。杏林大学医学部卒業後、同大学大学院修了。医学博士。米国トーマス・ジェファーソン大学医学部リサーチフェロー、杏林大学医学部内科助教授を経て、同大学保健学部救急救命学科教授(同大学院国際医療協力研究科教授を兼任)。国際オーソモレキュラー医学会会長、一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会代表理事、点滴療法研究会会長、鎌倉元気クリニック名誉院長などの要職を務める。米国心臓病学会フェロー、米国先端医療会議キレーション療法認定医。世界的なネットワークを持つ分子栄養医学の第一人者として知られる。学術論文・著書多数。

私が2012年から会長職を務めている国際オーソモレキュラー医学会は、1994年に設立された国際的な学術機関です。カナダにある本部には、世界中の研究者たちによって検証された最新の学術報告が寄せられています。

オーソモレキュラー医学は、ノーベル賞を2度(化学賞・平和賞)受賞されたアメリカの生化学者、ライナス・ポーリング博士が提唱した栄養医学です。日本では分子栄養医学と訳され、「体内に存在するビタミンやミネラル、アミノ酸など適切な栄養素を選択、適切な量を摂取することで、さまざまな病気の予防と治療に役立てる医学」と定義されます。 

一般的な西洋医学では、高血圧や高血糖など、血液検査などによって判明した数値が基準値から外れた「高値」「低値」を重視して治療を行います。一方のオーソモレキュラー医学では、基準値を外れた数値のみならず、基準値の範囲内の中での数値の変動も重視します。通常のドッグ検査で正常とされても、体のしくみを分子レベルで考えるオーソモレキュラー医学では、細胞の代謝を考えてビタミンやミネラルの欠乏状態を深読みします。健康を維持するうえで欠かせない「不足している栄養素」を見つけ出し、それを適切に補給することで自然治癒力を高める医学といえるでしょう。

2020年に発見された新型コロナウイルスは、瞬く間に世界中で蔓延し、欧米を中心に感染した多くの方が犠牲となりました。日本国内では医療体制の混乱や、自粛生活によって受けた経済的な影響が心配されています。2021年10月現在、新型コロナウイルスの感染者数は減少傾向にあるものの、感染症の専門家から第6波の懸念が指摘されるなど、油断のできない状況が続いています。先が見えないコロナ禍が続く中、医療関係者をはじめ、さまざまな業種からコロナ禍を生きるための提案がされています。 

柳澤博士は多くの学会を通じて新しい分子栄養医学の研究結果を発表している

新型コロナウイルス感染症に関して多くの方が願うのは、「感染したくない」「感染しても重症化させたくない」という思いです。そこで私たち国際オーソモレキュラー医学会では、専門領域の科学的なデータに基づいて、「新型コロナウイルスの感染と重症化を予防するための栄養の指針」を発表することにしました。

私たち国際オーソモレキュラー医学会には、欧米を中心に豊富な学術機関や医療機関のネットワークがあります。私たちが提案した指針に世界中の研究者からご賛同をいただき、新型コロナウイルスと分子栄養医学に関するさまざまなエビデンス(科学的根拠)が寄せられました。多くのデータをもとに新型コロナウイルス感染者と重症者の栄養状態を調べた結果、コロナ禍において不足させてはいけない栄養素を確定することができたのです。

感染・重症化予防には3つの栄養素を不足させないことが大切

新型コロナウイルスの感染者、ならびに重症化した人たちには、以下の3つの栄養素が不足していました。順に分かりやすく解説しましょう。

ビタミンC
ビタミンCの抗酸化作用はよく知られていますが、そのほかにもコラーゲンの生成や、炎症やストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの生成、免疫の維持・調整に欠かせないインターフェロンの生成を促したりするなど、多くの役割があります。

地球上にいるほとんどの動物は、摂取したブドウ糖を材料に体内でビタミンCを合成しています。ところが、私たち人間は合成に必要な酵素を持っていません。ビタミンCを体の中で作り出せない私たちは、外から補うことが必要です。特に加齢や病中病後、ストレス過剰になると、体内におけるビタミンCの量が消費されやすくなります。コロナ禍といわれる現在、食事をはじめ、サプリメントを利用しながらビタミンCを積極的に補うべきでしょう。

新型コロナウイルス感染症に関していえば、中国・上海の復旦大学の研究によって、「新型コロナウイルスの感染者は血液中に含まれるビタミンCの量が健常者の5分の1しかない」ことが分かりました。

同じく中国の武漢大学付属病院では、新型コロナウイルス感染症の重症患者に高濃度ビタミンC点滴療法を行ったところ、点滴を受けなかった重症患者と比べて死亡率が50%以上も低下しました。また、アメリカにあるイースタンバージニア医科大学では、ビタミンCが免疫の異常によって起こるサイトカインストーム(免疫の暴走反応)を防ぐ重要なカギであると報告しています。サイトカインストームは新型コロナ感染症でも起こり、虚血や血栓の原因となります。

以上の情報は私たちのもとにあるエビデンスのほんの一部ですが、ビタミンCがコロナ禍において重要な役割を果たす栄養素であることに疑いはありません。私たち国際オーソモレキュラー医学会が新型コロナウイルスの感染予防として推奨しているビタミンCの摂取量は、1日3000㍉㌘です。

ビタミンD
日本では長年にわたり、ビタミンDは骨を強くする栄養素として知られてきました。確かにビタミンDはカルシウムの吸収を促進させるため、骨の健康を維持するうえで欠かせない栄養素といえます。

海外に目を向けると、欧米においてビタミンDは「免疫の土台を作るビタミン」として知られています。コロナ禍以降、日本でも免疫の調整機能をはじめ、ビタミンDのさまざまな生理活性作用が注目されています。

分子栄養学の世界的権威として知られる柳澤博士は、独自の視点でコロナ禍における新しい知見を発信している

新型コロナウイルス感染症に関していえば、アメリカのボストン大学やシカゴ大学の研究によって、感染率とビタミンD欠乏率の相関関係が確認されました。また、私たち国際オーソモレキュラー医学会が欧州の20ヵ国において、新型コロナウイルス感染による死亡者数と血液中のビタミンD濃度との関係を調べたところ、感染者の死亡率が血液中のビタミンD濃度と反比例することも分かりました。

特に注目したのが、スペイン・コルドバ大学のレイナソフィア病院で行われた試験の結果です。新型コロナウイルス感染者を、ビタミンDを摂取するグループと摂取しないグループに分けてもらいました。その結果、摂取したグループの中でICU(集中治療室)に運ばれるほど重症化した人は2%でした。一方、ビタミンDを摂取しなかった感染者のグループは、約半数(50%)の人がICUで治療を受けることになったのです。

国際オーソモレキュラー医学会では、ビタミンDの摂取量の目安として1日2000IUを推奨しています。新型コロナウイルス感染後の重症化を防ぐには、体内のビタミンDを十分に補充しておくことが不可欠といえるでしょう。

亜鉛
亜鉛は体内で作ることができない必須微量ミネラルの一つで、細胞の代謝やホルモンの合成、免疫の維持・調整に欠かせない栄養素です。亜鉛が不足すると味覚・嗅覚障害や肌荒れ、イライラや気分の落ち込みなどを招きます。

アメリカのニューヨーク大学医学部の研究では、適切な量の亜鉛を摂取することで、新型コロナウイルス感染症による死亡率が24%も減少したと報告されています。

亜鉛は普段の食事からも十分な量を摂取できる栄養素ですが、加齢とともに吸収率が低下するため、心配な方はサプリメントを利用してもいいでしょう。ビタミンC・ビタミンD・亜鉛についてさらに知りたい方は、私の著書『新型コロナウイルスはビタミンC、D、亜鉛で克服できる!専門医の栄養術』(主婦の友社)を、ぜひご一読ください。

科学的データに基づきビタミンCとD、亜鉛を黄金比で配合したサプリメントを開発

柳澤博士らが中心となって開発した「CD-Zinc」

新型コロナウイルスの感染と感染後の重症化を分ける境界線には3つの栄養素の存在があることを確かめた私たちは、すぐに行動を始めました。「CD-Zプロジェクト」と題して、ビタミンC・ビタミンD・亜鉛の重要性を普及する活動に取り組んでいます。

プロジェクト名の「CD-Z」は、ビタミンCとビタミンD、そして亜鉛を意味する「Zinc」から取りました。さらに、プロジェクトを具体的に進めるために「CD-Zinc」というサプリメントを開発し、普及に努めています。

「CD-Zinc」に含まれるビタミンCは貴重なイギリス製、ビタミンDは高品質のスイス製です。いま手に入れられる最高品質のビタミンといっていいでしょう。亜鉛は国産品で、亜鉛の摂取によって不足が心配される銅を配合しています。GMP認定工場で製造される「CD-Zinc」は、医療機関専用のサプリメントです。コロナ禍の健康維持と懸念される第6波に備えて、多くの方にご活用いただけることを願っています。

※「CD-Zinc」は医療機関専用のサプリメントです。「CD-Zinc」の導入を検討される医療機関、あるいは個人の方で医療機関から「CD-Zinc」の購入を希望される場合は、柳澤先生のオフィスあてにメール(office@yanagisawa.com)でお問い合わせください。