プレゼント

ガンをほぼ完治に導く「ガン劇的寛解療法」とは?

がん治療の進化を目撃せよ!

日本先進医療臨床研究会代表 小林 平大央

ガンや難治性疾患の劇的寛解が数多く報告されはじめた

[こばやし・ひでお]——東京都八王子市出身。幼少期に膠原病を患い、闘病中に腎臓疾患や肺疾患など、さまざまな病態を併発。7回の長期入院と3度死にかけた闘病体験を持つ。現在は健常者とほぼ変わらない寛解状態を維持し、その長い闘病体験と多くの医師・治療家・研究者との交流から得た予防医療・先進医療・統合医療に関する知識と情報を日本中の医師と患者に提供する会を主催して活動中。一般社団法人日本先進医療臨床研究会代表理事(臨床研究事業)、一般社団法人ガン難病ゼロ協会代表理事(統合医療の普及推進)などの分野で活動中。

劇的寛解(げきてきかんかい)」という言葉をご存じでしょうか?「寛解」とは、ほぼ完治に近い状態まで病状が回復することです。「劇的寛解」とは、現在の標準的な治療法では完治が望めず、余命宣告を受けたガン患者さんなどがほぼ完治状態である寛解状態に劇的に回復することをいいます。

劇的寛解は、ガン患者だけではなく、例えば「現在の治療法でこの病気は完治しないので、薬を一生飲む必要があります」といわれる糖尿病や高血圧などの生活習慣病や、「現在、完治する治療法が見つかっていない」といわれる重症アトピー性皮膚炎や乾癬(かんせん)などの難治性皮膚疾患、自己免疫疾患、アレルギー疾患、神経・精神疾患などでも、全国の医師や医療機関から劇的寛解例が報告されはじめました。最先端の実験的な治療法を試して劇的寛解に至った例や、伝統的な民間療法によって劇的寛解に至った例など、さまざまです。

ただ、ガンに限っていえば、最先端の実験的医療や最新検査と、伝統的な民間療法である食事療法や生活習慣改善療法などを組み合わせた統合医療が最も効果的です。科学的な意味でも「治療効果の再現性」が最も高いと考えられています。

治療効果の再現性とは、同じ治療法を用いてどれだけ多くの人に同じように治療効果をもたらすことができるかという意味です。治療効果の再現性が高いほど、優秀な治療法ということになります。

現在、最も治療効果の再現性が高いガン治療法は、最新検査と対症療法、原因療法を組み合わせた「ガン劇的寛解療法」という治療法ではないかと日本先進医療臨床研究会では考えています。

『ガン治療革命』小林平大央編著(河出書房新社)

当会で提唱している「ガン劇的寛解療法」を具体的に説明すると、初代理事長である白川太郎(しらかわたろう)先生が『ガン治療革命』という本の中で詳述するガン最先端検査「微小流路CTC検査」とヨウ素治療を組み合わせた転移ガンに対する対症療法、京都大学名誉教授の和田洋巳(わだひろみ)先生が著書『がん劇的寛解』の中で提唱しているアルカリ化療法、森山晃嗣(もりやまあきつぐ)先生が著書『がん難民119番』の中で推奨している全米のガンを減少させた食事療法と生活習慣改善療法などを組み合わせた統合療法です。

CTC(Circulating Tumor Cells)とは血液中を流れるガン細胞のことで、血液中を流れるガン細胞の数や性質を測る検査がCTC検査です。ただ、CTC検査にはさまざまな種類があり、検査内容や価格などが大きく異なります。当会で推奨しているCTC検査は「微小流路CTC検査」です。血液中を流れるガン細胞をほぼ100%とらえ、ガン細胞が転移・増殖する「タイプ2」という怖いガンかそうでないかを調べることができます。

『がん劇的寛解』和田洋巳著(KADOKAWA)

例えば、タイプ2のガン細胞が一個見つかった場合、体内にはおよそ1000倍の転移ガンがあることが予想されます。タイプ2のガン細胞は転移・増殖してガンを進行させる怖いガンであり、抗ガン剤が効かないことが分かっています。タイプ2のガン細胞が見つかった場合、これを消去することができる治療素材を使用して速やかに治療を行うことが重要です。

ガンは転移・増殖しなければ、それほど怖い病気ではありません。そこで、転移ガンに対して「微小流路CTC検査」に加えて対症療法を行うことが「ガン劇的寛解療法」の第一ステップになります。

ただし、第一ステップだけではガンは寛解しません。なぜならば、対症療法はガンが発生した根本的な原因を解決していないからです。そのため、対症療法だけで終了してしまうと、多くの場合でガンが再発します。統計的には、外科手術や放射線治療、抗ガン剤治療だけで治療を終了すると、約半数近くが再発するという報告もあります。

また、手術などと抗ガン剤を併用する治療はおすすめしません。抗ガン剤はガン細胞を殺傷する毒物療法のため、ガンの再発を防止する治療とはならず、逆に正常細胞や組織に害を与えた結果、ガンの進行や再発を誘発する原因となりかねないからです。そのため、転移ガン以外の残ったガンに対する治療や再発防止のための原因療法は、体に害を及ぼさない栄養療法や食事療法、生活習慣改善療法がメインとなります。これを「ガン劇的寛解療法」の第二ステップとします。

『がん難民119番』森山晃嗣著(日本地域社会研究所)

長い間、第二ステップの治療法は多くの医師から認められていませんでした。ところが、統計的な根拠に基づく医療としてのEBM(Evidence-Based Medicine)ではなく、科学的考察に基づく医療であるSBM(Science-Based Medicine)を土台として考えた時、ガン治療を完治や寛解に導いているのは、これまでまっとうな治療法として認められてこなかった栄養療法や食事療法、生活習慣改善療法であることが判明してきたのです。ガンの原因療法としての科学的根拠は、和田先生の著書『がん劇的寛解』に詳しく記されています。

栄養療法や食事療法、生活習慣改善療法に日本よりも早い時期から積極的に取り組み、1990年代からガンの死亡率を下げた実績のあるアメリカでの実例に関しては、原因療法の先駆者である森山先生の著書『がん難民119番』に詳しく記されています。

森山先生はアメリカの栄養療法を日本で実践する難しさを痛感され、アメリカの無農薬野菜や自然素材を現地で製品化して直輸入し、日本のガン患者向けに本場米国の本物の栄養療法を行うことができる「ボタニック・ラボラトリー(ボタラボ)」シリーズの液状栄養素材を開発しました。また、日本の数少ない無農薬・有機農法農家の素材をガン患者向けに届ける治療システムも構築しています。

当会は、米国で50年、日本で30年近い歴史のある「NPO法人がんコントロール協会」と共同開催で、今後「ガン劇的寛解療法」を全国の医師やガン患者にご紹介する説明会を計画し、準備を進めています。