プレゼント

万病に効く体内蓄積の「マルチデトックス療法」

がん治療の進化を目撃せよ!

日本先進医療臨床研究会代表 小林 平大央

病気の原因論である「進化医学」で判明した病気の根本原因の一つは過剰な体内蓄積

[こばやし・ひでお]——東京都八王子市出身。幼少期に膠原病を患い、闘病中に腎臓疾患や肺疾患など、さまざまな病態を併発。7回の長期入院と3度死にかけた闘病体験を持つ。現在は健常者とほぼ変わらない寛解状態を維持し、その長い闘病体験と多くの医師・治療家・研究者との交流から得た予防医療・先進医療・統合医療に関する知識と情報を日本中の医師と患者に提供する会を主催して活動中。一般社団法人日本先進医療臨床研究会代表理事(臨床研究事業)、一般社団法人ガン難病ゼロ協会代表理事(統合医療の普及推進)などの分野で活動中。

「進化医学」という言葉をご存じでしょうか? 進化医学は非常に新しい医学の学問領域で、1991年にランドルフ・M・ネシーとジョージ・C・ウィリアムズという二人の学者によって創始された、進化生物学と医学の融合による病気の原因論です。進化医学では、ヒトが病気になる大きな要因は人類の進化にあるとし、その一つはヒトの進化の遅さと環境変化の速さとのミスマッチから来る環境要因であると説明しています。

ヒトの身体的な進化は環境変化よりもはるかに遅く、現代人の身体的な特徴は今から約1万年前の農耕と牧畜を始めたばかりの頃の人類とほぼ同じであるといわれています。それにもかかわらず、生活環境は1万年前とは比べものにならないくらい変化してしまいました。

現代は自動車や電車があり、照明があって夜でも昼間のように明るく、先進国では食料も豊富にあって餓死とは無縁の存在となりつつあります。こうした生活を送るようになった結果、現代人は1万年前の人類と比べて多くの「不足」と「過剰」を抱えることになってしまったのです。そして、急速な環境変化に対応できない進化の遅い体が原因で、多くの病気を発症するようになってしまったというわけです。

ここでいう「不足」と「過剰」とは、1万年前に当たり前にあったもので現代にはないものが「不足」、逆に1万年前になかったもので現代には当然のようにあるものが「過剰」となります。

例えば、不足の代表的なものは「運動」「日光」「睡眠」「愛情」「ビタミン」「ミネラル」などです。そして、過剰の代表的なものは「重金属」「農薬」「食品添加物」「加工食品」「カロリー」「塩分」「糖分」「脂肪分」「乳製品」「小麦粉」などです。

1万年前と比べて人類を取り巻く環境は異常なほどに激変しましたが、身体的な進化が環境変化に追いついていません。そのため、1万年前と大きく異なった生活を送ると体調に変調をきたし、場合によっては病気になってしまうのです。

そこで、環境と進化のミスマッチに対応しようと登場した対処法が、適切な食事やサプリメントなどによる栄養療法、日光浴、睡眠療法、メンタル療法など、「不足」を補うケア方法です。これらの対処法は「不足」側が病気の原因になっている場合には効果的です。しかし、「過剰」側には対処しておらず、残念ながら、これだけでは病状や病態が回復しない病気もあります。実は、原因不明の病状や病態の多くは、さまざまな毒素などの「過剰」な蓄積のケアがされていない場合になかなか改善しないことが多いのです。

通常、原因不明の病状や病態、進行ガンや難病などの場合、体内蓄積がその人の許容力を超えていることが疑われます。なぜなら、体内の許容量を超えるまではまったく症状が出ず、許容量を超えた段階で病状が噴出することが珍しくないからです。

それでは、環境と進化のミスマッチで生じる「過剰」側に対処するにはどうすればよいのでしょうか——その答えは、古くからアーユルヴェーダや漢方などで開発されてきた治療法である「デトックス療法」、つまり「分解・解毒(げどく)・排出」をしっかりと行う治療法やケア方法にあります。

デトックス療法(分解・解毒・排出)にはさまざまな方法や素材がありますが、原因不明の病状や病態、進行ガンや難病などの場合は、できればいくつかのデトックス療法を組み合わせた「マルチデトックス療法」を試すことをおすすめします。なぜなら、原因不明の病状や病態、進行ガン、難病などの場合、どういった種類の「過剰」がどの程度体内に蓄積しているかが分からないことが多いからです。つまり、毒素の種類や体内蓄積量が多い場合がほとんどで、できるだけ多方面の解毒に対応できる素材の組み合わせが効果的なのです。

マルチデトックス療法を試す場合、少ない量ではあまり効果が感じられないことがあるため、少量から始めて徐々に増やすのではなく、最初から多めの量で始めるのが良いとされています。なお、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患、膠原(こうげん)(びょう)やリウマチなどの自己免疫疾患では、特にさまざまな毒素が体内に蓄積して許容量を超え、病状が噴出するケースが多いようです。

『毒だらけ―病気の9割はデトックスで防げる』内山葉子著(評言社)

現在、日本先進医療臨床研究会で原因不明の病状・病態・疾患を劇的に寛解(かんかい)させる治療法(劇的寛解療法)の一つとして使用している治療素材に「MDα(マルチデトックスアルファ)」という液体サプリメントがあります。MDαは天然原料の食品成分だけで作られたデトックス効果に優れた製品で、厳選された含有成分を一つに凝縮した液体サプリメントです。

MDαの成分の粒径はすべて約20ナノ㍍以下の極小サイズにそろえられているため、吸収性が非常に高いのが特長です。また、通常の食事からは得られないイオン化した70種類以上のミネラルやケイ素、フルボ酸、海洋性有機物などの含有成分が安定した均一な状態になっています。

MDαの含有成分の一つであるフルボ酸は必要な栄養素を吸収する一方で、有害物質を排出してくれる成分です。また、酸・アルカリ反応の変化を緩和し、PH値を安定させる作用もあります。通常、フルボ酸は自然界で微量にしか生産されない資源であり、産地によって成分にバラツキがあります。しかし、MDαのフルボ酸はメキシコにある農業大学で開発された安定性と電位の高い極めて貴重な種類で、世界各国の農業連盟から有機農業用の認証番号を取得した天然成分であることが証明されています。

また、MDαの含有成分の一つである海洋性有機物は、選び抜かれた沖縄産のモズクとヨーロッパ産のコンブから抽出されたものです。特殊な製法で粒径をナノ化(約18ナノ㍍に調整)しているため、吸収性に優れています。

さらに、MDαには2種類(鉱物性と植物性)の水溶性ケイ素(シリカ)が含まれています。近年、植物性ケイ素は「医療用ケイ素」と呼ばれ、粒径が5ナノ㍍と小さいことから化学物質のデトックスに役立つことが分かっています。

MDαは、こうしたデトックス特性に優れたナノサイズの天然成分を各種組み合わせたマルチデトックス素材です。当会のマルチデトックス療法の主要な治療素材の一つといえるでしょう。